「感謝の気持ちで、後悔がないように」“ラストゲーム”に挑む相模原・松橋優安。「絶対に今度こそは…」

2021年11月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「サポーターのみなさんに“戦っているな”という姿を見せたい」

次節の松本戦が今季ラストゲームになる松橋。「勝利に直接つながるゴールを決められるように」と気合い十分だ。写真:塚本凛平(サッカーダイジェスト写真部)

 東京ヴェルディから期限付き移籍で現在はSC相模原に所属する松橋優安にとり、11月28日に行なわれるホーム最終戦の41節・松本山雅FC戦が今季ラストゲームになる。相模原の最終節の相手は東京V。契約上、保有元との試合には出場できない。

 8月に相模原の一員となってから、「ここまであっとういう間だった」。移籍後すぐに出番を得ると、ほどなくしてスタメンに定着。シャドーのポジションで確固たる地位を築いている20歳のアタッカーは、「今週の練習からしっかりアピールして、絶対にスタメンを勝ち取って、自分がチームを勝たせたいっていう気持ちが強い」と意気込む。

 泣いても笑っても、松本戦で松橋の2021年シーズンが終わる。寂しさがないわけではないが、「それよりも"やってやるぞ"という気持ちのほうがすごく強い」という。

 相模原は前節・愛媛FC戦での勝利で降格圏を脱出。だが、熾烈なサバイバルはまだ続いている。「苦しい状況ですけど、何もかかっていないチームでは味わえない経験をさせてもらっています。この経験をもっと大きなものにするために、絶対に残留したい」と力をこめる。

 東京Vでは思うように出場機会を掴めず、「このままでいいのか」と不安にもなった。相模原では実戦を積み重ねて、プレーできる喜びを噛みしめながら、失いかけていた自信を取り戻した。

「ここまで本当にいろいろな人に支えられてきたので、そういう人たちへの感謝の想いは絶対に忘れてはいけない。まずは感謝の気持ちを持って、後悔がないように、楽しみながら、サポーターのみなさんに"戦っているな"という姿を見せたい」

 そして、最後にどうしても示したいことがある。ここまで16試合に出場している松橋は、2ゴールを記録。4-4で引き分けた32節の水戸ホーリーホック戦、2-3で逆転負けを喫した39節のファジアーノ岡山戦でそれぞれ得点しているが、自らのゴールを"勝点3"に結びつけられていない。

「絶対に今度こそは、チームの勝利に直接つながるゴールを決められるように」
 
 松橋の加入で、相模原のチャンスメイクの頻度は間違いなく高まった。本人もその手応えを感じている。だからこそ「最後、本当に結果で示したい」。

 松本戦で先発、あるいは途中出場でも、「もし出ることがあれば、今まで学んだことを出して、ホント、自分の力を全部出し切る」と気合いを入れる。

 そして「みんなで勝ちたい」。自らのゴールで、残留をグッと手繰り寄せる勝利の立役者になれるか注目だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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