「勝つことで可能性を残せる」次節のホーム最終戦、相馬アントラーズは“リベンジ”を果たせるか

2021年11月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「勝ちに向けたメッセージを出せるように」

次節は鳥栖と対戦。相馬アントラーズが「最初に負けた相手」に、ホーム最終戦でリベンジを果たしたい。(C)KASHIMA ANTLERS

 鹿島アントラーズは前節の大分トリニータ戦で、0-0のスコアレスで引き分けた。この結果、来季のACL出場権が得られる3位以内の可能性が消滅。大分戦で久々の先発を果たしたエヴェラウドは「ものすごく残念」と肩を落とした。

 すでに今季は無冠が決まっているが、シーズンはまだ2試合が残されている。ともすると、選手たちはモチベーションを維持するのが難しいのではないか。

 相馬直樹監督は「ゲームが終わったあとは、落ち込みというか、そういった部分があったのは事実」と認める一方で、悲観的な雰囲気を振り払おうとする選手たちの姿勢を頼もしくも感じている。

「1週間、準備をしてきて、しっかりと次のゲームに向けてフォーカスしてきてくれていると思います」

 天皇杯の結果次第では、4位チームにACLのプレーオフ出場権が転がり込む。鹿島は現在、勝点63の5位。4位の名古屋グランパスとは勝点2差。完全に望みが断たれたわけではない。

「4位を確保する。他力ではありますが、勝つことによって、その可能性を残せる」

 そう力をこめる指揮官は、チームを率いる身として、強い決意で勝利を追い求める。

「ずっとそうですけど、"目の前のゲームに"と選手たちにも言っているなかで、まず私が切り替えなければいけない。それは常々、思っていることですし、空回りにならないよう、勝ちに向けたメッセージだったりを出せるようにすることが非常に大事だと思っています。本当に、目の前のゲームに向けて、しっかりと闘う準備をする。自分自身がまずそこをしなければいけない」
 
 11月27日、ホーム最終戦となる次節はサガン鳥栖と相まみえる。シーズン途中にチームを預かった相馬監督にとっては「最初に負けた相手」でもある。

「リベンジできる準備はできたと思う」

 どんな時でも熱い声援を送り続ける多くのファン・サポーターの前で、相馬アントラーズは意地を見せられるか。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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