「悲しい瞬間を迎えている」ベルギー代表監督がマドリーで苦しむアザールを語る。アンチェロッティは移籍容認の構え

2021年11月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

勝負の1年として臨んだ今シーズンだったが…

アザールはこのまま過去の人になってしまうのか。(C)Getty Images

 ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督が、悩めるエース、エデン・アザールへエールを送った。英メディア『talkSPORT』が11月20日に伝えている。

 2019年夏にチェルシーから1億ユーロ(約125億円)の移籍金でレアル・マドリー入りしたベルギー代表FWだが、スペインでは度重なる故障により、2年間でリーグ戦30試合・4ゴールとほとんど戦力になれず。

 カルロ・アンチェロッティ新監督のもと、勝負の1年として臨んだ今シーズンも、いまだ公式戦ノーゴールが続くほか、直近では後輩にポジションを奪われ、先発もままならない惨状となっている。

 マルティネス監督はスペイン『COPE』の番組に出演した際に、キャリアの危機に立つアザールに触れ、「このような状況に陥るのは初めてのことで、彼はサッカーキャリアにおいて悲しい瞬間を迎えている。しかし、彼は常に勝利のプロジェクトを牽引してきた選手だ。今はその役割こそ担っていないが、類まれな才能を持っており、それは決して失われることはない。彼を信頼しなければならない」とコメント。

 30歳と脂の乗ったタイミングでありながら、出場機会の確保に苦しむ現状を危惧しつつも、これまでにチェルシーや代表で圧倒的なパフォーマンスを見せ、チームを牽引し続けてきた愛弟子に、いまだ変わらぬ信頼を寄せていることを明かした。
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 一方、アザールの去就が騒がしくなっているなかで、アンチェロッティ監督は「コーチとしてのキャリアの中で、選手が出て行きたがっているのに無理やり引き留めるようなことは一度もない。私個人の意見としては、そのことに何の疑いも持っていない」と語っており、キャリアを立て直すための移籍を容認する構えを見せている。

 過去の人となりつつあるベルギーの英雄は、かつての輝きを取り戻すことはできるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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