「落胆している」冨安健洋の加入で出番激減のポルトガル代表DFが“失望”を語る。現地メディアは「トミヤスに取って代わるのは難しい」

2021年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本人をベンチに追いやるには特別な何かが必要」

冨安の加入でバックアッパーに逆戻りしてしまったセドリク(左)。(C)Getty Images

 今夏にボローニャからイングランドの名門アーセナルへとステップアップ移籍を果たした冨安健洋が、新天地で躍動しているのは周知の事実だ。ここまでデビュー戦から右SBでリーグ戦では8試合連続のスタメン出場を飾り、それまで開幕3連敗だったチームの守備を立て直し、無敗記録(6勝2分け)を継続している。

 一方で、その日本代表DFの加入で、出番がめっきり減ってしまった選手もいる。ポルトガル代表DFのセドリク・ソアレスだ。昨シーズンも右SBのターンオーバー要員の域を出なかったが、今シーズンはレギュラー格のエクトル・ベジェリンがベティスへレンタル移籍。定位置奪取に意気込み、実際、プレミアリーグの2、3節ではスタメン出場を果たしていた。

 だが、4節のノーリッジ戦で加入まもない冨安がデビューを果たすと、状況が一変。その試合で途中出場を果たして以降は、7試合連続で出番を与えられていないのだ。

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 アーセナルの専門メディア『Arsenal Fever』は 「失望。セドリクはアーセナルでの試合時間に不満を持っている」と題した記事を掲載。『ESPN』のインタビューで、次のように語ったと伝えている。

「もちろん、思ったようにプレーできないことには落胆している。ただ、それは選手としては普通のことだ」
 
 それでも30歳のDFは、「トレーニングでやる気のない態度をとったことは一度もない」と語り、練習には一生懸命に取り組んでいることを強調した。

 ただ、『Arsenal Fever』は、「冨安はノースロンドンで素晴らしいキャリアをスタートさせており、この日本人をベンチに追いやるには、特別な何かが必要になるだろう」と綴り、こう続けている。

「セドリクはプレミアリーグで冨安に取って代わることはできないかもしれないが、他の大会でのスタメンを確実にすることはできる」

 ポルトガル代表で34キャップを誇る経験豊富なSBをしても、冨安からレギュラーの座を奪うのは難しいと見ているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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