「満足はしていない」アンカーで先発の遠藤航が語る、ベトナム戦で見えた課題とは?

2021年11月12日 サッカーダイジェスト編集部

「ひとまず勝点3を取れたのはよかった」

オーストラリア戦に引き続き4-3-3のアンカーで先発した遠藤航。写真:JFA提供

 11月11日、日本代表はカタール・ワールドカップのアジア最終予選でベトナム代表と対戦。17分、伊東純也の得点を守り切り1-0で勝利を飾った。
 
 オーストラリア戦と同じく4-3-3のアンカーで先発した遠藤航は、試合後のオンライン会見で以下のように試合を振り返った。
 
「満足はしていないですけど、ひとまず勝点3を取れたのはよかったと思います。もちろん2点目を取ることができれば最高でしたが、最後まで我慢して相手を0で抑えられたので、そこは評価したいポイントです。ただ課題はまだまだあるなという感覚なので、改善できるように次へ向けて心と身体の準備をしたいと思います」

 今回の試合に向けた移動中、欧州組が飛行機トラブルにより経由地のロシアで10時間以上、それも機内で足止めされるというアクシデントに見舞われた。試合前に心配されたコンディションへの影響を問われた遠藤は次のように答えた。

「みんないつも通り準備できていた印象です。もちろん1日しか練習できなかった選手たちはキツかったかもしれませんが、できる限りのことはしました」
 前節から変更された中盤の関係性については「攻撃に関してはインサイドハーフがサイドに開いて機転を作ることが多かったので、自分がボールを受ける回数は少なかった。ただ、アンカーは真ん中から動きすぎない方が良いので、どっしりと構えてバランスを取りながらプレーできていたと思います。」と、自信を覗かせた。
 
 一方、守備面については「結果無失点ではあるが、個人的にはあまり満足していない。相手が勢いをもって前に出てきたタイミングでバタついて、相手の元へボールが渡ってしまうという場面がいくつかあった。」と反省の弁を口にした。

 チームとして2点目を取れなかったことについて記者に問われると、「押し込んだ時に中盤3枚で誰が前線に上がっていくのかという部分で課題はあると思います。ボールを動かすという面ではサイドバックやウイングを含めよい関係性を築けていますが、前に厚みを出すという意味ではまだ足りないと感じています」と分析した。
 
 さらにセットプレーの課題については「練習では様々なオプションを試しているし、アオ(田中碧)はよいボールを蹴っていると思います。ただ相手との駆け引きもあるし、ドンピシャで合わないと決まらない。シンプルに結果が出ていないだけだと思います。」と語った。
 
 16日には前回対戦で敗北を喫したオマーンとの一戦を控えている。中盤のリーダーとして課題を解決し、チームを勝利に導けるか。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部
 
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