【日本1-0ベトナム|採点&寸評】決勝弾の伊東は守備でも貢献。追加点は奪えずも…求められた勝点3は手に

2021年11月11日 サッカーダイジェスト編集部

守備陣はクリーンシートで試合を終える

【警告】日本=守田(86分) ベトナム=グエン・トゥアン・アイン(7分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】伊東純也(日本)

[カタール・ワールドカップ・アジア最終予選]日本 1-0 ベトナム/11月11日/ミーディン国立競技場
 
【日本代表・総評】

 チャーター機の到着が遅れ、11人が前日練習にしか参加できないアクシデントに準備段階で見舞われた。しかし、森保監督は前日会見で「想定外のアクシデントはあって当たり前だと思うので、みんなで乗り越えていこうと、ポジティブにやっていきたいです。(遅れた11人は)プレーできると考えていきたいです」と語っていたように、劇的な勝利を挙げた10月のオーストラリア戦から4-3-3を継続し、変更は状態が不安視された右SBの酒井に代えて山根を起用したのみ。合流が遅れたメンバーからも吉田、冨安ら5人を先発させた。
 
 その点で10月でやり方を確認したメンバーだからか、ピッチ状況に苦慮したシーンもあったが、序盤からパスをつなぎ、攻撃を展開。サイドからの崩しを意識し、17分には左からの南野クロスを伊東が決めて先制。40分の伊東のゴラッソはVARで前にいた田中のオフサイドを取られるなど追加点は奪えず、得失点で大きく上積みといかなかったのは残念であるが、準備期間が限られるなかで求められた勝点3を手にした。

 
【個人採点・寸評】
GK
12 権田修一 6
遠い位置からシュートを打たれる場面、セットプレーからゴール方向に飛んでくるボールもあったが、冷静に処理。後半もベトナムがカウンターを狙ってくるなかでゴールを許さなかった。
 
 
DF
2 山根視来 6.5
スタメンに抜擢され、最終予選初登場。序盤こそ荒れたピッチにボールの扱いが乱れるシーンもあったが、その後はインナーラップを交えながら右サイドの攻撃に関わる。落ち着いてプレーした。後半はナナメのパスが効果的だった。初の最終予選でよくやった印象だ。
 
5 長友佑都 6(62分OUT)
10分には左サイドを縦に仕掛けてクロス。南野のヘッドでのシュートチャンスを導いた。この日は南野、守田にボールがよく入っていただけに、もう少しオーバーラップを見たかったが、バランスを取ったか。早めの交代に。「5.5」と「6」で悩む。
 
16 冨安健洋 6
ボールが弾むピッチでグラウンダーのパスは出しにくかったはずだが、守田や遠藤らへ正確なクサビを入れた。吉田と協力してベトナムの攻撃にも対応。
 
22 吉田麻也 6
冨安らとともに"準備一日"で試合へ。ベトナムのカウンターにリスクマネジメントを高め、相手に自由に攻撃させず、クリーンシートに寄与。
 

次ページ伊東が決勝弾

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事