11日のベトナム戦へ!豪州戦のヒーロー田中碧が語る川崎時代に得たものと“学べなかった”こと

2021年11月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

川崎時代の同僚と再会。「一緒にやれるのは、すごくうれしい」

豪州戦に続き、ベトナム戦での得点にも期待がかかる田中。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 10月のオーストラリア戦で先制ゴールを決め、一躍脚光を集めた日本代表MF田中碧が11月9日、オンライン取材に応じ、11日のベトナム戦への意気込みを語った。

 自身も参戦した東京五輪直前の今年6月に川崎フロンターレからドイツ2部のデュッセルドルフへ移籍した田中は、カタール・ワールドカップのアジア最終予選でサウジアラビア、オーストラリアと対戦した10月シリーズで、2019年のE-1選手権以来約2年ぶりにA代表に招集されると、12日のオーストラリア戦では、4-3-3システムのインサイドハーフの一角としてフル出場。先制点を自ら決めただけでなく、そこまでの3試合で苦しんでいたチーム状況を一変させる活躍を披露した。

 特に目を引いたのは、チーム内では若手という位置づけながら、ベテラン選手たちにも物怖じせずに、大きなジェスチャーを交えて指示を出す姿勢だ。

 そんなジェスチャーに質問が及ぶと、「素直にいてほしいところや、パスを出してほしいところを指示というか、意見を伝えているだけです。理想通りになるかは別問題。伝えることは意識的にしているわけではないですが、チームが良い方向に向くように、ピッチ上で表現している」と応じた。
 
 11月シリーズでは、守田英正はもちろん、谷口彰悟や山根視来、初招集となる三笘薫と旗手怜央など、4-3-3を主戦システムとする川崎の元チームメイトが増加。10月の活動時には不在だった上田綺世と前田大然の東京五輪組も加わり、田中がオーストラリア戦以上に輝ける環境が整いつつある。

 そんな周囲の期待を「感じていますし、すごくうれしい」と語る一方で、次のように強調する。

「ただ、チームが勝つことが一番大事なので、ワールドカップに行きたいというのは選手だけでなく、みんなが感じていること。誰が出ても2連勝して次に繋げることがすごく大事。自分も貢献できればいい。前回以上のパフォーマンスが出来れば」

 プレースタイルでは、たしかな進化を感じているという。

 ドイツでは、「フィジカル的なサッカーも多く、いろんな壁にぶつかっています」と言うものの、「何が良い、悪いではなく、フロンターレでやってきたことは強いチームのふるまい方で、自分たちがボールを握るなかでのプレー。そういうチームで成長出来た。今はなかなかボールを握れないチームで、必要なことを学べている。ボールを握れないなかでのプレーはフロンターレでは学べなかったこと。苦しんでいるけど、幅を広げ、成長できたらいい」そう意気込んだ。

 また、久々に再会する川崎時代の同僚とは、「一緒にやれるのは、すごくうれしいですが、それ以上に勝つことが大事。そこに全員が貢献できれば良いのかなと思います」と自信をのぞかせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】W杯アジア最終予選ベトナム、オマーン戦に臨む日本代表招集メンバーを一挙紹介!

【日本代表PHOTO】初練習は大迫、長友ら5人のみで実施!酒井、旗手、上田らも続々ハノイに集結!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事