強い責任感を胸に戦い続ける相模原の松橋優安。“幻の2ゴールを取り返すハットトリック”に期待!

2021年11月07日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「やり続けていれば、必ず良い結果はついてくる」

攻撃面で存在感を示す松橋。次節の群馬戦に向けて「勝利に導くゴールを決めます」と意気軒高だ。写真:田中研治

 直近2試合を振り返れば、相模原の松橋優安の胸中は複雑なのかもしれない。

 まずはポジティブな側面から。

「ここ2試合は、出場時間を伸ばせているのが大きい。今までは60分ぐらいで代わることが多かったけど、身体も慣れてきて、試合で90分間、戦えるための工夫もしていますし、その成果がだんだんと表われているのかな、と」

 8月10日に東京ヴェルディから期限付き移籍で加入し、その4日後の25節・甲府戦、続く26節・新潟戦はいずれも途中出場でピッチに立つ。その後は、先発出場が続くなかで、本人が言うように60分前後で途中交代。だが前々節の北九州戦は82分までプレーし、前節の秋田戦は、相模原に移籍後初のフル出場を果たした。

 自信を深めた直近2試合だが、無念の思いも。

「オフサイドになって、2得点が……正直、悔しいですね」

 北九州戦でも、秋田戦でも、巧みな抜け出しからネットを揺らしたが、いずれもオフサイドの判定でノーゴールに。もっとも、それだけフィニッシュに絡めているのも事実で、20歳の若きアタッカーは「練習でやってきた形は出せている」と手応えを口にする。

 スタメンで出続け、プレータイムを増やし、チャンスを演出。攻撃面でますます存在感を示す松橋は、強い責任感を胸に戦い続けている。

「自分が試合に出ているってことは、同じポジションで出られない人がいるわけで。その人たちの想いも背負って、自分が結果を残さなければいけない。そういう意識で試合に臨んでいます」
 
 ここまで13試合に出場し、1得点。とにかく目に見える成果が欲しい。

「幻の2ゴールを取り返す、ハットトリックするぐらいの気持ちで次は挑みます。次こそはチームを勝利に導くゴールを決めます」

 過去は振り返らず、「とにかくやり続けること」と前を向く。「やり続けていれば、必ず良い結果はついてくると信じている」。降格圏に沈む相模原で、希望の光をさらに輝かせるような活躍を期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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