「代表引退は全くの誤解」ネイマールが自身の発言を釈明!背中が見えた“王様”には熱い愛「比較なんてありえない」

2021年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「明日試合があるとしたら、その試合が僕にとっては…」

ネイマールが世間を騒がせた自身の発言の真意を明かした。(C)Getty Images

 ネイマールが世間を騒がせた自身の発言を釈明した。英メディア『90min』が現地時間10月28日付けで伝えている。

 29歳のブラジル代表FWは先日、DAZNのインタビューで「これが僕の最後のワールドカップだと思う。これ以上、サッカーに向き合う心の強さがあるかどうか分からないので、最後の大会だと思っている。だから、いいプレーができるように、自分の国で勝てるように、幼い頃からの最大の夢を実現するために、全てのことをやるつもりだ」とコメントした。

 この発言は「来年のカタール・ワールドカップ後に代表引退」として世界中で報じられ、セレソンの先輩リバウドは、「彼の今後を本当に決めるのは、来年のワールドカップでのブラジルのパフォーマンスだよ。2026年に彼は34歳だ。現代では、その年齢の選手は高いレベルのパフォーマンスができる」と後輩へエールを送るなど、小さくない騒動となっていた。

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 ただ、ネイマールの真意は違うところにあったようだ。代表引退は誤解であり、チームを離れる予定はないと説明している。

「可能な限り最高の方法でワールドカップに立ち向かうという意味で言ったんだ。100%の状態で臨めるように、ベストを尽くすのが僕のやり方だ。明日試合があるとしたら、その試合が僕にとっては人生最後の試合のようなものだ。

 サッカーをやめたいとか、代表チームをやめるという風に受け止められたが、みんなの解釈は全くもって間違っている。僕はこれが最後だと思って見ていると言いたかったんだ。明日がどうなるか、何が起こるかなんて分からないからね」
 
 現在代表通算70ゴールを挙げているネイマールは、自身3度目のワールドカップに照準を合わせると同時に、ペレが持つ最多得点記録(77ゴール)も注視しているようだ。スーパーレジェンドへ多大な敬意を払いながらも、「明確な目標」と大記録更新へ意欲を見せている。

「どんな選手でも何かに到達しようとするときには、さらにモチベーションが高まるものだと思う。しかし、自分がペレよりも優れていると思ったり、ペレと自分を比較したりすることなんてありえない。彼への尊敬の念は大きく、77ゴール目を決めたときには、彼に敬意を表することになるだろう」

"王様"への愛は止まらない。ネイマールは続けて、ペレの偉大さを熱量たっぷりにこう語っている。

「ペレはサッカーを意味する。僕がサッカーというものを理解したときから、いつも彼の名前を耳にしていたよ。道端やグラウンド、学校で誰かがドリブルで3人の選手を抜いてゴールを決めると、誰かが必ず『ペレのようなゴールを決めたね』と言ってくれた。学校で自分が1番だと思って行動している人がいたら、『自分がペレだと思っているのか』とも言っていたね。

 僕にとってペレは、サッカー界の王様であり、ブラジル最大のアイドルだ。彼がサッカーと国のためにしてくれたことには、多大な敬意を払っている。今日、ブラジルがサッカーで世界的に有名になったとしたら、それは彼のおかげだ。ペレがブラジルで生まれたことは、本当に幸運なことだ」

 ネイマールのセレソンでの物語は、心の炎が灯っている限り、2022年以降も続いていくようだ。そしてペレへの愛は永遠だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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