防衛戦であり、リベンジマッチでもある!! 日本とアメリカ、31度目の対峙へ

2015年07月03日 サッカーダイジェスト編集部

3度目のビッグイベント決勝における対決で王座防衛はなるか。

長くそれぞれの母国代表チームをリードしてきた澤穂希とアビー・ワンバック。ともに今大会はサブメンバーとしてここまで来ているが、決勝での対決に期待するファンも少なくない。返り討ちか、リベンジか!? 互いに同じ想いを胸に、最後の一戦に臨む。 (C) Getty Images

 劇的な結末で2大会連続の女子ワールドカップ決勝進出を決めた日本。待ち受けるのは、宿敵アメリカである。
 
 前回大会でPK戦までもつれ込む激闘を演じた相手であり、3年前のロンドン・オリンピックでも決勝のウェンブリーで金メダルを奪いあった。
 
 しかし宿敵と言いながらも、ここまでの対戦成績は、下記の通り1勝6分け23敗。常に世界のトップクラスであり続けてきたアメリカに対し、日本が同じ土俵に立てるようになったのが、ここ10年ぐらいのことだからだ。
 
 ちなみに、前回大会ではPK戦での決着だったため、記録のうえでは引き分けとなっている。
 
 日本が勝利を奪った唯一の試合は2012年のアルガルベカップであり、この時はエース澤穂稀を体調不良で欠くなど不安材料が多かったにもかかわらず、83分に高瀬愛美が奪った1点が、日本に待望の初白星をもたらした。
 
 通算31度目の戦い、それは日本にとっては世界王者としてアメリカを返り討ちにするとともに、ロンドン五輪のリベンジを果たす機会である。アメリカは、1999年以来のメジャーイベント連覇を果たして真の女子世界王者に返り咲くとともに、4年前の雪辱を果たしたいと考えている。
 
「ロンドン五輪で金メダルを獲られているので、ワールドカップは渡せない」という日本のキャプテン・宮間あやのコメント通り、3度目となるビッグイベント決勝での対峙で、勝ち越し、世界王座を守ることができるだろうか。
 
【女子W杯PHOTOギャラリー】なでしこジャパン「激闘の軌跡」

【PHOTOギャラリー】「なでしこvsアメリカ」激闘の歴史
 
◎対アメリカ
通算成績:1勝6分け23敗
初勝利:2012年3月5日・アルガルベカップ・グループリーグ○1-0
最多得点差試合:1994年4月29日・親善試合×0-9
 
◎メジャーイベントでのアメリカ戦
◇ワールドカップ
1991年:グループリーグ×0-3
1995年:準々決勝×0-4
2011年:決勝△2(3PK1)2
2015年:決勝 ?
※1999年大会までの名称は「世界選手権」
◇オリンピック
2004年:準々決勝×1-2
2008年:グループリーグ×0-1 準決勝×2-4
2012年:決勝×1-2
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