セリエAで “珍事”発生! トップ5の監督のうち4人にまさかのレッド! 「何も言っていない」「挨拶したら退場」と不満続出

2021年10月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ああいう反応をしたのは間違いだが…」

いずれも退席処分となった(左から)アッレーグリ、インザーギ、モウリーニョ、スパレッティ。(C)Getty Images

 同じ日に次々と退席になったのは、ただの偶然だろう。だが、リーグトップ5のうちの4チームの監督が、同じ日の試合でレッドカードを出されれば、世間の注目を引くものだ。

 10月24日のセリエA第9節で、アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ、ローマのジョゼ・モウリーニョ、ナポリのルチャーノ・スパレッティ、インテルのシモーネ・インザーギがそれぞれ退席を命じられた。『Gazzetta dello Sport』紙などが報じている。

 ガスペリーニはウディネーゼ戦の後半アディショナルタイムに2度の警告を受けて退場した。2度目はテクニカルエリアを離れたことに対する警告という。

 モウリーニョはナポリ戦で前半に判定への抗議でイエローカードを出され、後半にも判定に激怒し、タッチライン際のボトルを大きく蹴って2枚目のカードを提示された。スパレッティは同じゲームの試合後、主審に対して拍手をしながら話しかけ、一発退となっている。

 インザーギはユベントス戦の終盤に激昂。ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入でユーベにPKが与えられると、手にしていたビブスを投げるなど怒りを露にし、レッドカードを出された。

【動画】両監督が退場!ユベントス対インテルの激闘
 表現の仕方は異なるが、いずれの監督も不満を表している。

 ガスペリーニは「(2枚目の前に)警告された理由が分からなかった。わたしは何も言っていないし、抗議の動きもなかった。試合中、だれも、まったく文句を言っていなかった」と、審判団を批判した。

「問題となるのはこういう紳士たちだ。それで表には出てこない。なのに彼らの言葉はほかのだれよりも重きを置かれる。われわれのようにプロフェッショナルになるべきだ。判定理由を説明するべきだよ。そうはならないだろうけどね。すべての問題が明るみになるだろうから…」

 一方、モウリーニョは「退場? 特別なことはない。わたしは深刻な言葉を口にしていない」と述べるにとどまった。

「両監督が退場となったが、主審はよくやったと思う」

 スパレッティは「試合後に主審にあいさつに行き、『とにかくよくやった』と言っただけだ。それで退場になった」と嘆いている。

「落胆するし、残念だよ。決して抗議せず、何も言わずにいて、最後に退席とされるのだからね。主審がどう解釈したのか明確にしてくれることを願う。簡単ではない試合をとてもうまくジャッジしていたのだしね」

 インザーギは「見ていて好ましくない、苛立った行動をしてしまったが、われわれとサポーターにとってあまりに残念だったからだ」と、判定そのものに不満を表した。

「主審は2メートルの距離にいて、プレーを見て、すべてよしとした。それからVARが介入した。わたしがああいう反応をしたのは間違いだが、(当初は)全部OKと言っていた主審も間違ったよ」

 アタランタは指揮官の退場後に失点し、1-1と追いつかれて勝利を逃した。インテルもPKを決められ、1-1のドローで試合を終えている。ローマ対ナポリは0-0のスコアレスドローで終わった。監督が退場した4チームは、いずれも白星を手にしていない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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