現地時間10月24日、ヴォルフスブルクはマルク・ファン・ボンメル監督の解任を発表した。ブンデスリーガでは今シーズン初の監督交代となる。

　元オランダ代表のレジェンドは、オリバー・グラスナー（現フランクフルト監督）の後任として、今夏にヴォルフスブルクの指揮官に就任。開幕から４連勝を飾り、一時は首位に立つ好スタートを見せた。

　しかし、５節のフランクフルト戦で引き分けると一気に調子が下降し、６節のホッフェンハイム戦以降は４連敗。その間に行なわれたチャンピオンズ・リーグのグループステージでも３節終了時点で未勝利（２分け１敗）に終わっていた。

　０-２で敗れた９節のフライブルク戦終了後には、スタンドのサポーターから指揮官解任を要求する声があがる程、内容面でも不甲斐ない戦いが続いていたこともあり、今回の決断に至った模様。就任からわずか４か月でのスピード解任となった。
 

　イェルグ・シュマットケ競技部門取締役は、「チーム内部で協調するよりも対立する場面が増えていた。現状のままでは、この苦境から抜け出せる確信が持てなかったため、今回協力関係を解消するに至った」と、解任の理由を説明している。

　一方で、突如チームを追われることとなったファン・ボンメルは、「今回の決定に驚き、失望している。これから団結してチームを好転させていけると信じていた」と、恨み節だ。

　ファン・ボンメルは、初めてトップチームの指揮を執ったPSV時代（18～19年）にも成績不振を理由に解任されており、指導者になってからはなかなか現役時代のような成功を収めることができていない。

　なお、現時点で後任監督は明らかになっていない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部