三笘薫が先制PK奪取、勝利に貢献! 敵サポーターの暴挙で一時試合中断も、アウェー戦をユニオンSGが制す

2021年10月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

前節ハットの三笘はリーグ戦で初先発

PK奪取、逆転弾の起点になるなど、2ゴールに関与する活躍を見せた三笘。 (C)Getty Images

 現地時間10月23日、ベルギー・リーグ第12節が行なわれ、MF三笘薫が所属するユニオン・サン=ジロワーズはアウェーでオイペンと対戦した。

 前節シラン戦で後半から出場し、鮮烈なハットトリックでチームを勝利に導いた三笘は、左ウイングバックで今シーズン初のリーグ戦先発を飾った。そしてフェリス・マズ監督の期待に、わずか6分で応えてみせる。

 オイペンのセットプレーからカウンターを仕掛けたユニオンSGは、左サイドを三笘が駆け上がり、鋭い切り返しからドリブルでエリア内に侵入。これに追いつけない敵DFヌフに背中から押されて倒され、PKを獲得する。このPKはウンダフが沈め、ユニオンSGが早々に先制点を奪った。

 29分にはMFテウマのミドルシュートで追加点をあげ、ユニオンSGは2点をリードして前半を折り返す。

【動画】前節で大活躍! 後半45分間で達成した三笘薫のハットトリックをチェック!
 ホームのオイペンが攻勢を強めるなか、ユニオンSGは押し込まれる場面が増える。そんななかでも66分、三笘が左サイドから果敢に仕掛けてシュートを放つが、これはゴール右に大きく外れた。

 そして、75分にカイエンべにゴールを割られ、さらに77分にはアグバドゥに2点目を奪われて同点に追いつかれる。

 だが79分、左サイドから三笘、ヴァンゼールとつないだ後、フリーで走りこんだニールセンが3点目を叩き込み、勝ち越しに成功した。

 しかし、ここで思わぬトラブルが起こる。現地メディア『sporza』によれば、ユニオンSGの守護神モリスの左頭部に、エキサイトしたオイペンのサポーターが投げ込んだライターが直撃。倒れこんだモリスが治療を受ける間、なだめに入ったスタッフや選手に対してもサポーターが水を浴びせかけ、レフェリーは両チームの選手をフィールドから引きあげさせ、試合が中断した。

 警備員を増員し、サポーターを落ち着かせるなど約11分間の中断を挟んで選手はフィールドに戻り、試合が再開。モリスも治療を終えて定位置に戻った。 

 そのモリスの好守もあり、ユニオンSGは1点差を守り切り、3-2でアウェーでの勝利をもぎ取って、暫定首位を維持。2ゴールに関与した三笘は88分までプレー。初先発試合は予想外の展開となったが、勝利に貢献している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

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