「彼がユーベの法則を崩壊させた」C・ロナウドが101ゴールを奪ったイタリアで受けていた“特別待遇”とは?

2021年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ロッカールームの規律にひびを入れた」

ユーベでも圧巻の得点力を見せつけたC・ロナウドだが、その裏には…。(C)Getty Images

 クリスチアーノ・ロナウドがユベントス時代に受けていた"特別待遇"が明らかになった。イタリア紙『Tuttosport』が10月22日付けで伝えている。

 今夏に古巣マンチェスター・ユナイテッドへ電撃復帰したC・ロナウドは、ユベントスに在籍した3年間で公式戦134試合・101ゴールと圧巻の成績を記録。2度のスクテッド獲得に大きく貢献したが、ポルトガル代表のスーパースターがもたらしたものは、必ずしも良いものばかりではなかったようだ。同紙は度を越した利己的なプレーを糾弾している。

「ユベントスには10年間のサイクルの中で、偉大なストライカー(テベス、マンジュキッチ、イグアイン)や、あらゆる役割の偉大なチャンピオン(ピルロ、ポグバ、ビダル、ダニエウ・アウベス、ケディラ)がいたが、彼らは一様にグループの神聖な法則に適応していた。

 例えば、守備にもチームの一員として対応に当たり、皆はひとりのために、ひとりは皆のために、(自分の本来の)役割やタスクと交換することができた。パスに対して露骨に文句を言うこともなく、ミスした選手を励ますこともあった。ただ、ロナウドはリーダーとして以前に、チームの一員としての責務を果たしていないのだ。彼は1度も守備の局面に参加していない」

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 ユベントスは今シーズン、セリエA開幕から4戦未勝利と大苦戦するも、現在は公式戦6連勝中と尻上がりに調子を上げている。『Tuttosport』は、開幕直後の低迷はC・ロナウドが遺した"負の遺産"によるものだと指摘している。

「CR7がディフェンスに参加すべきかどうかの議論はともかく、この不参加の効果は、それまでユベントスを固めていた『平等』『謙虚』『団結』の法則を崩壊させ、ロッカールームの規律にひびを入れた。法律が誰にとっても同じでないために、危険な亀裂が入り(アッレーグリ監督は最初の数か月間でそれを修正し始めた)、チームのコンパクト性が弱まったのだ」

 さらに主軸であるレオナルド・ボヌッチは、チームの現状について、こう語っている。

「チームとしてのプレーが増えたか?全くその通りだ。近頃の僕らはユーベの特徴を失っていた。ロナウドのような偉大なチャンピオンと一緒にプレーしていたので、彼が全てのゲームを解決できると考え、彼を常に良い結果が出せるポジションに置こうとしていたんだ。今年は勝利に必要な謙虚さを再発見しているよ」

 大エースが去った今、ユーベはマッシミリアーノ・アッレーグリ新監督の下で結束し、再び王者の称号を取り戻すことはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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