【J1】横浜が劇的逆転勝利で首位川崎を勝点9差で追走!ACL出場権争いは神戸が一歩リード!

2021年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

残留争いは混戦模様に…

終盤に劇的な逆転弾を決め、得点王争いでも一歩リードした前田(左)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは10月16日、第32節の6試合を各地で開催。(3試合は9月22日に既に行なわれ、残り1試合は翌17日に開催予定。)2位の横浜が劇的な逆転勝利で、首位川崎と勝点9差、優勝争いに踏みとどまった。残り1席を争うACL出場権争いでは終盤に勝利をもぎ取った神戸が一歩リードした。

 横浜はホームの日産スタジアムで札幌と対戦。24分に札幌の菅大輝に強烈なミドルシュートを決められ1点ビハインドを背負う。その後も札幌に主導権を握られる苦しい展開のなか、度々ピンチを招くものの、相手のシュートミスにも助けられなんとか最初失点で凌ぐ。すると84分、エウベルのクロスを交代出場の杉本健勇が頭で合わせて起死回生の同点弾。直後に天野純の突破から前田大然が飛び込み逆転に成功する。相手ペースで進んだ苦しゲームを逆転で制し、優勝への望みをつないでいる。横浜は3ポイントを積み上げ勝点72に伸ばし、首位川崎を9ポイント差で追走する。札幌は同42で11位は変わらず。

【動画】前田大然が劇的な逆転弾!得点ランクトップを走る18ゴール目を決める!

 3位につける神戸はホームで福岡を迎え撃つ。試合は神戸が圧倒的にボールを保持し、主導権を握る。終盤まで福岡の堅守を破り切れなかったものの、86分に遂に均衡を破る。左サイドを抉った初瀬亮がふわりとしたクロスを供給。これに反応した交代出場のドウグラスが相手DFの上からヘディングで叩き込んでネットに突き刺した。このゴールが決勝点となり、神戸が勝利を収めた。神戸は3ポイントを積み上げ、勝点60に伸ばした。4位名古屋と消化試合で並び、勝点3差に広げた。

 3ポイント差で追走している5位浦和は埼玉スタジアム2002で14位のG大阪と対戦。序盤からテンポの良いパス回しで相手を圧倒し、次々にシュートチャンスを作るものの、GK東口順昭の牙城を崩せず。結局20本ものシュートを放つが、終盤に自ら得たPKを決めた江坂任の1得点に留まった。さらに、終盤G大阪に粘られると、アディショナルタイムにPKを献上。キッカーのパトリックにクラブのJ1通算1600ゴール目を決められ1-1のドローに終わった。両チーム1ポイントを分け合い、浦和は勝点55で5位、G大阪は同34で14位、ともに順位に変動はなかった。

 3位神戸を6ポイント差で追う7位の鳥栖と降格圏の17位に沈む湘南との一戦は1-1の引き分けに終わった。18分にカウンターから町野修斗のゴールでアウェーの湘南が先制。ポゼッションで大きく上回った鳥栖は73分に酒井宣福がボレーで同点に追いつく。その後両チームにゴールは生まれず互いに3連敗を免れた。勝点1を分け合う形になった両チーム。鳥栖は勝点52とするが、3位神戸とは8ポイント差に広げられた。湘南は同28で17位は変わらず。
 
 4チームが降格となる残留争いは混戦模様。柏が清水を1-0で下し勝点37として降格ラインから一歩遠ざかる。清水は同32のまま、17位湘南に4ポイント差に詰め寄られた。

 最下位横浜FCは16位徳島との乱打戦に競り勝った。横浜FCは松尾佑介のゴールとサウロ・ミネイロの2得点で前半を3-1で折り返す。徳島はキャプテンの岩尾憲のヘディング弾で息を吹き返すと、後半は垣田裕暉が2ゴールを挙げ一時は同点に追いつく。しかし、交代出場の高木友也と渡邉千真にゴールが生まれた横浜FCが今季初の5得点で勝利を収めた。

 横浜FCは勝点25で最下位脱出。徳島は同29のままだが、降格圏外の16位をキープした。

 J1リーグ32節、10月16日開催分の結果は以下の通り。

鳥栖1-1湘南
浦和1-1G大阪
清水0-1柏
横浜FC5-3徳島
神戸1-0福岡
横浜2-1札幌

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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