名古屋が稲垣弾でクラブ初の決勝進出!トータルスコア4-3で前回王者FC東京を下す【ルヴァンカップ準決勝】

2021年10月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

FC東京も2点を先行しアウェーゴール差で逆転する時間帯も

執念でネットを揺らし、クラブを初の決勝進出に導いた稲垣。写真:徳原隆元

 Jリーグは10月10日、ルヴァンカップ準決勝の第2戦、2試合を各地で開催。味の素スタジアムで行われたFC東京対名古屋の一戦は、1-2で敗れたものの、2戦合計4-3とした名古屋が決勝進出を決めた。

 ホームのFC東京は1-3で落とした第1戦から3選手を変更。ブルーノ・ウヴィニ、蓮川壮大、三田啓貴が外れ、渡辺剛、髙萩洋次郎、アダイウトンが入る。負傷者が相次いでいるSBには、右に中村拓海、左は渡邊凌磨が起用された。

 アウェーの名古屋は、成瀬竣平と相馬勇紀に代えて、森下と長澤をスタメン起用した。

 試合は、両チーム左サイドの選手が躍動。開始15秒ほどでマテウスがファーストシュートを放つと、FC東京のアダイウトンも第1戦のゴールシーンを彷彿とさせる持ち上がりを見せる。

 先手を奪ったのはホームのFC東京だった。15分に右CKを得ると、キッカーの渡邊凌磨がショートコーナーを選択。受けた髙萩がダイレクトで浮き球のパスを送ると、アダイウトンが飛び込み強烈なヘディングシュートを放つ。GKランゲラックの手を弾きネットを揺らした。

 FC東京はトータルスコア2-3に詰め寄る。第1戦でアウェーゴールを奪っているため、もう1点奪えば2年連続の決勝進出となる。
 
 名古屋は、23分に左のマテウスがディフェンスの間にグラウンダーのクロスを送る。走り込んだ前田が左足で合わせるも、シュートは枠の外に。その後もFC東京のロングボールや空中戦に苦しめられ、35分には永井の抜け出しからD・オリヴェイラにシュートを許すが、GKランゲラックが好セーブ。

 後半立ち上がりも攻め込まれる展開が続くと、先にマッシモ・フィッカデンティ監督が動く。前田に代えてシュヴィルツォクを投入する。

 しかし、次の1点を奪ったのもFC東京だった。右サイドのD・オリヴェイラがペナルティエリア内まで持ち込むとゴール前へ鋭いボールを折り返す。永井のシュートは防がれるが、こぼれ球を髙萩が叩き込み55分にFC東京が2-0とリードを広げる。

 このまま終わると敗退してしまう名古屋はマテウスに代えてガブリエル・シャビエルを投入し、状況をひっくり返せるアウェーゴールを目指す。

 すると80分、名古屋が気持ちでゴールにねじ込む。吉田豊の左サイドからのクロスはシュヴィルツォクに合わなかったものの、こぼれ球を次々シュートに持ち込むと、最後は稲垣祥がポストにぶつかりながらも頭で押し込み、名古屋が貴重なアウェーゴールを奪い返す。

 効果的なカウンターで時間を使った名古屋がスコアこのままに試合を終わらせた。第2戦は1-2で敗れたものの、2戦合計4-3で名古屋がクラブ史上初の決勝へコマを進めた。

 決勝は10月30日に埼玉スタジアムで行われる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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