【J1採点&寸評】鳥栖×広島|エースの2発で鳥栖が劣勢のゲームをドローに持ち込む

2015年06月28日 サカクラゲン

得意のヘディングで2発。豊田がエース健在を示す仕事ぶり。

【警告】鳥栖=藤田(51分) 広島=宮原(49分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】豊田陽平(鳥栖)

【試合内容】
 鳥栖が立ち上がりから中盤を起点に細かなパスで主導権を握る。25分に豊田がヘディングで決めて鳥栖が先制。この直後から鳥栖のプレスがかからずに広島に自由を与えてしまう。先制したものの、徐々に広島に主導権を握られ前半を折り返す。
 
 そして後半に入ると、積極的にサイドを使って攻め込んだ広島が逆転。60分に青山、78分にドウグラスがゴールを奪う。
 
 しかし、アディショナルタイムに入り鳥栖もCKから豊田が起死回生の一発。土壇場で追いついて勝点を分け合った。後半は終始主導権を握っていた広島だが、ラストの試合運びを誤り、勝点2を逃した。
 
【チーム採点・寸評】
鳥栖    
前半は互角以上の戦いを見せて先制したが、後半に逆転されラストワンプレーで追いつき、なんとか連敗は止まった。
 
広島    
ワイドにボールを動かしながら狙い所を絞らせず、一時は逆転。ただ終了間際の試合運びに工夫が足りなかった。
 
【鳥栖|採点・寸評】
GK
1 林 彰洋 5.5
前半は守備陣をまとめ上げ無失点に。後半に2失点はしたが最後まで身体を張ってシュートを防いだ。
 
DF
23 吉田 豊 6
チーム事情から右サイドでプレーしたが、積極的な攻撃参加と献身的な守備でチームを後ろから支えた。
 
36 菊地直哉 5.5
前半はコンパクトな陣形にまとめ無失点に抑えたが、時間とともに攻め込まれる展開となり2失点を喫した。
 
29 谷口博之 5.5
菊地とともに最終ラインをオーガナイズしボールを弾き返し続けたが、77分に逆転を許すPKを与えてしまったのは悔やまれる。
 
10 キム・ミヌ 6
左SBとして攻守に最後まで運動量を落とさず起点となり続け、シュート2本を放つ活躍を見せた。
 
MF
8 水沼宏太 6
積極的にゴールを目指し、攻撃では最前線に、守備では最後尾まで顔を出してボールに絡む。
 
28 高橋義希 6
前半はセカンドボールを拾い相手の攻撃の芽を潰したが、1点を追う状況で無念の交代となった。
 
14 藤田直之 6
前半は守備的な位置で相手を抑え込み、終了間際には正確なキックで豊田の同点ゴールをアシスト。
 
9 ペク・ソンドン 5.5
前半から幾度となくクロスを入れるものの、正確性をやや欠いてゴールには絡めなかった。
 
FW
24 鎌田大地 6
ボールを奪われる場面があったが、リーグ戦初先発ながら前線で起点となりチームに流れを引き寄せた。
 
11 豊田陽平 6.5
守備で相手を苦しめただけでなく、先制点と終了間際の同点弾は持ち味を完璧な形で出した。
 
交代選手
MF
25 早坂良太 5.5
逆転された直後に前線での起爆剤として80分から出場したが、シュートまで持ち込むことはできなかった。
 
MF
6 岡本知剛 5.5
1点を追う展開で古巣相手にボランチで投入されたが、ボールに触れる機会が少なく不完全燃焼に終わった。
 
FW
22 池田 圭 5
終了間際の投入で最前線に位置するも、ボールに絡むシーンが少なくシュートを放つことができなかった。
 
監督
森下仁志 5.5
4連敗を最後のワンプレーで止めることはできたが、5試合連続で後半に失点を許し勝利はつかめず。
 

次ページ後半は終始ペースを握ったものの、土壇場の失点でもったいない結果に。

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