サウジ戦の推奨スタメンは?|タメを作れる大迫をトップ下に置いた『堅守速攻型』【記者の視点】

2021年10月06日 飯間 健

手堅く試合を進め、スピードで勝機を作り出す

飯間記者のサウジ戦推奨スタメン

 日本代表はワールドカップ・アジア最終予選の10月シリーズで、サウジアラビア、オーストラリアと対戦する。負けられない2連戦。まずは敵地でのサウジ戦、森保ジャパンはいかなるメンバーで挑むのか。スポーツニッポン新聞社の飯間健記者に、推奨スタメンをセレクトしてもらった。

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 完全アウェーの雰囲気、暑さ、サウジアラビアのポゼッションスタイル、そしてワールドカップ出場へ向けて1敗すら許されない状況。それらを含めて考えれば『堅守速効型』の布陣が勝点への近道なのではないだろうか。

 UAEで行なわれた2019年アジアカップでの対戦時と同じように、ボールを握られる時間帯が多くなると予想される。ただ長友佑都が「10年以上代表にいて、このチームが1番レベルが高い」と言うように、1対1の強さや切り替えの速さなど守備力はアジアでは抜けている。自陣でブロックを敷く戦法でも、前線からプレスを掛けるやり方でも対応できるのは森保ジャパンの強みだろう。

 そして前回と違い、ボールを奪った際には手数を掛けずスピードで勝負させて敵陣に迫る。その"怖さ"を植え付けることができれば、サウジアラビアの攻撃リズムにも狂いが生じてくるはずだ。

 負傷明けとは分かりつつ、キーマンには古橋亨梧を挙げたい。一瞬の抜け出しや背後を取る動きは現代表トップクラス。セルティックでも得点を量産している快足ストライカーを1トップに配置し、トップ下にはタメを作って周囲を活かせる大迫勇也を推したい。
 
 左サイドは南野拓実、伊東純也が出場停止となる右サイドはスピードが武器の浅野拓磨。ボランチには守備強度が高い守田英正と遠藤航でフィルターを掛ける。

 ディフェンスラインは酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、そして左サイドバックには中山雄太。フィード力のある選手をディフェンスラインに並べることによって、奪ったボールを正確に速く前線へ繋げたい。

 理想はポゼッションで上回ることだが、そんな悠長なことは言っていられない。最低でも勝点1。守備力の高い選手で手堅く試合を進め、スピードで勝機を作り出したい。

取材・文●飯間健(スポーツニッポン新聞社)

【PHOTO】W杯アジア最終予選サウジアラビア、オーストラリア戦に臨む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
 
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