山口が監督交代。「本人からの申し出があり」渡邉晋監督が退任、後任は名塚善寛HCが昇格

2021年09月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

残留を争うライバルチームとの直接対決も残す

退任を自ら申し出たという渡邉監督。写真:滝川敏之

 レノファ山口FCは9月29日、クラブの公式ホームページで渡邉晋監督の退任を発表。後任には名塚善寛ヘッドコーチが昇格する。

 コロナ禍の特別なレギュレーションで降格の無かった昨季のJ2リーグで最下位(22位)だった山口は今季、J1の仙台で2014年から6シーズンに渡って指揮を執っていた渡邉監督を招聘。新体制で迎えた今季はここまで8勝8分15敗で勝点32の15位。降格圏の19位、北九州とは4ポイント差とJ2残留に向け、ここからが正念場を迎える。

 そんななかでの退任発表の理由について、山口の河村孝代表取締役社長はホームページ上でこう明かした。

「V・ファーレン長崎戦終了後に本人からの申し出があり、話し合いを重ねた結果、双方合意の上、監督を退任することとなりました。2020シーズンJ2リーグ最下位という大変厳しい状況の中で監督に就任していただき、今日までチームを率いていただいたこと感謝しています」

 渡邉監督は以下のようにコメントを発表している。

「レノファ山口FCに関わる全ての皆様へ。日頃より多大なるご支援ご声援を頂き誠にありがとうございます。このたび、私渡邉晋はレノファ山口FCの監督を退任することになりました。『J1で戦い続ける事ができるチームを作る』というレノファが掲げる明確なビジョンに惹かれ、この仕事を引き受けさせて頂きました。9ヶ月チャレンジをし続け、その先にある『2年でJ1昇格』を目指しここまで進んできましたが、その大きな目標から逆算した時、今の状況は到底満足できるものではありません。選手、チームを高みに導く事ができなかった責任を強く感じています。シーズン途中でこのような形になり大変申し訳ありません。残り11試合、レノファの選手たちが躍動する事を心から願っております」
 
 また、名塚新監督は以下のようにコメントしている。

「2018年からレノファにお世話になり、成長させてもらい、今自分に何ができるのかを考えた時に、監督のオファーを受けるという選択肢以外にはありませんでした。攻守において前向きで躍動感のあるプレーで、目の前の一試合に、選手、スタッフ一丸となり、熱く激しく戦っていきます。またサポーターのみなさんがスタジアムに足を運びたいと思ってもらえるような試合をお見せできるように全力を尽くします」

 J2リーグで残り11試合となった山口は、京都、新潟、甲府ら上位陣との対戦も残しており、11月中旬からは大宮、松本、北九州の残留を争うライバルチームとの3連戦も控えている。

 監督交代となった山口は、新体制のもと、勝負の終盤戦を乗り切れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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