【コパ・アメリカ】カバーニを退場に追い込んだのは「神の指」 開催国チリを4強に導いたDFハラの好プレー!?|現地取材記者が緊急レポート

2015年06月26日 熊崎敬

試合後は「中指」の話題で持ち切りに。

カバーニを退場に追い込んだハラ(左)の中指は、マラドーナの「神の手」になぞらえて地元チリでは「神の指」とも。 (C) REUTERS/AFLO

 開催国チリが前回王者ウルグアイを退けた6月24日の準々決勝(1-0)は、ウルグアイがふたりの退場を出す"ケンカ"のような試合だった。この試合後、チリでは勝敗を分けた隠れたプレーが話題となった。
 
 それは「ゴンサロ・ハラの中指」と呼ばれる。
 
 チリは62分、カバーニの退場によって数的優位に立ったが、この退場は「中指」によってもたらされた。
 
 チリのFKでプレーが再開した直後、ハラは近くにいたカバーニに駆け寄り、耳元に顔を近づけた。父が死者を出す交通事故を起こしたばかりのカバーニに、挑発的な言葉を吐こうとしたのかもしれない。このときハラは右手の中指を立て、カバーニに"浣腸"をしたのだ。
 
 次の瞬間、カバーニの肩がハラのあごに突き出され、ハラは大げさに倒れた。そして主審は2枚目のイエローカードをカバーニに提示――。これが事の顛末である。
 
 ゲームを追う無数のカメラのひとつが、この中指をしっかりと捉えていたため、試合後からチリは「中指」の話題で持ち切りとなった。あのマラドーナの「神の手」になぞらえて、「神の指」と呼ぶ声も。さまざまなコラージュがネットを賑わせている。
 
 南米では駆け引きのひとつとして試合中に敵の股間やお尻を触ることもあるが、そうした"珍プレー"を特集する番組も流されていた。
 
現地取材・文:熊崎敬
 
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