「選手が何回ヘディングしたかは数えていない」トッテナム指揮官が新ルール無視を告白。他クラブでも横行か

2021年09月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

身体的負担を懸念して制限が設けられたが…

トッテナムのヌーノ監督が記者会見で、新ルールに関して持論を述べた。(C)Getty Images

 トッテナムが今シーズンから新たに設けられた「ヘディング制限」のルールを無視していることが明らかになった。英紙『Daily Mail』が9月25日に伝えている。

 このルールは、身体へのダメージが問題視されるなか、選手を保護することを目的に強力なヘディング(35メートル以上のパスを受けた後のものが対象)を週10回までに制限するというもの。2021-22シーズンの開幕前にイングランド・サッカー協会やプレミアリーグなどで合意がなされ、同リーグは「選手の福祉は最も重要」と声明を発表していた。

 そんななか、26日に行なわれるアーセナル戦に向けた記者会見で、トッテナムのヌーノ・エスピリト・サント監督は「制限下でどうやってセットプレーの守備を改善していくのか」と問われると、「だからこそ誰の目もないところでトレーニングをしているんだ」と答えたのだ。
 
「私は認知症に絡む問題など、ボールをヘディングすることで起こることは懸念しており、これは我々にとって大きな問題と言える。だが、これもゲームの一部だ。正直なところ、選手が何回ボールをヘディングしたかは数えていない。もしかしたら、このことで私自身の立場は悪くなるかもしれない。ただ、サッカーはジャンプやヘディングをしたりするもので、それはゲームの一部なのだ」

 現代サッカーはパスに重きが置かれているようにも映るが、統計によればヘディングはの回数はそれほど変化していないようだ。1966年のワールドカップの決勝では、イングランドと西ドイツの間で103回のヘディングが行なわれたのに対し、EURO2020の決勝トーナメント1回戦のイングランド対ドイツでは、106回を記録したほか、プレミアリーグの空中戦の数も、データサイト『オプタ』が2012-13年シーズンにデータを収集し始めて以来、ほぼ同じ数字で推移しているという。

『Daily Mail』によれば、トッテナムの他にもルールを無視しているクラブがあるようだが、今後何か動きはあるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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