元フランス代表FWティエリ・アンリが、リオネル・メッシの心情を慮った。
　
　今夏に少年時代から在籍したバルセロナを電撃退団し、パリ・サンジェルマンで新たな挑戦をスタートさせたメッシ。しかし、ここまで３試合に出場し、いまだノーゴールと本領を発揮できていない。

　また、先日のリヨン戦では同点の場面で途中交代となったなかで、マウリシオ・ポチェティーノ監督との握手を拒否し、明らかに不満げな表情を浮かべたことでも、小さくない話題を集めていた。

【画像】指揮官との握手を拒否した後、不満げな表情を見せるメッシ

　そうしたなか、2007年から３年間メッシと共にバルサでプレーし、現役引退後の現在はアマゾン・プライムで評論家として活動しているアンリは、後輩の不快感を露わにした態度に驚いたかどうか尋ねられると、こう答えている。
 

「いや、そうでもないよ。驚きはしない。彼は出たくなかったのかもしれない。彼らがお互いに何を言っているのかは分からない。論争はもうやめよう。彼はきっと、得点するためにピッチに残りたかったんだよ」

　現在44歳のレジェンドは、かつてのチームメイトが自身の母国フランスで、大きな影響力を発揮するようになるのは、時間の問題だと考えているようだ。

「そのときは静かにやってくるだろう。世界最高の選手であっても、適応には時間がかかるものだ」

　なお、ポチェティーノ監督はリヨン戦後の会見で「（下がってきたメッシに）様子を聞いたら、『大丈夫』、『問題ない』と言った。それがお互いに言ったことだ」とコメントしている。

　メッシの本心までは分からないが、摩擦が杞憂で終わることを信じるととともに、周囲の雑音を一蹴するゴールラッシュに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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