J１リーグは９月18日、29節の10試合を開催。神戸総合運動公園ユニバー記念競技場では、ヴィッセル神戸対北海道コンサドーレ札幌の一戦が行なわれ、１対０で神戸が勝利を収めた。

 

　試合は札幌が押し気味に入ったものの、先制したのはホームの神戸だった。22分、後方からのフィードに抜け出した武藤嘉紀が右サイドをえぐり、中央へラストパス。走り込んだ中坂勇哉が右足でゴール左に流し込んだ。後半は札幌に押し込まれるシーンが目立ったものの、しぶとく１点を守り切り、神戸が勝点３をゲット。ACL出場権争いに踏みとどまった。

　試合後、決勝点を挙げた中坂は、「攻められる時間帯もありながら、チーム全体で守れたのは良かった」と勝利を喜ぶと、自身のゴールには「サコくんが（外に）開いたことで良いボールが自分のところに来た。ふかさずに当てることを意識した」と振り返った。

　チームはこの夏に大迫勇也、武藤嘉紀、そして元バルセロナのボージャン・クルキッチと３人のアタッカーを獲得。中坂にとっては競争相手が増えたことになったが、「練習からスーパーな選手とプレーして刺激だらけ。チャンスを与えられた時に結果を出さないと試合に出られないというのが現実なので、今日はしっかり結果を残せて良かったかなと思います」と、チーム内競争の激しさを明かした。

　神戸はこれで勝点51として、試合終了時点では勝点50の鳥栖、名古屋を抜いて暫定３位に浮上。大物３人の加入は、既存戦力の活性化にも繋がっているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部