グリエーズマンを待ち受けた異様な”洗礼”に現地メディアも驚愕! 指揮官シメオネは信頼を強調し、メディアに皮肉

2021年09月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「メディアは彼が主役の映画を作っているようだが…」

後半から投入されたグリエーズマン。得点を生むことはできなかったが…。(C)Getty Images

 現地時間9月15日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループBで、アトレティコ・マドリーがポルトと対戦した。

 本拠地ワンダ・メトロポリターノに詰めかけたサポーターたちは試合前から大変な盛り上がりを見せていたようだ。しかし、現地メディア『beIN SPORTS』は、バルセロナから復帰したフランス代表FWアントワーヌ・グリエーズマンに対してのサポーターの態度は「反応は真っ二つに分かれ、異様な洗礼を浴びせた」と伝えている。

 まず、試合前にベンチ入りしたグリエーズマンの名前がアナウンスされると、サポーター席からは大きな拍手と、それと同時に強烈なブーイングが飛び交った。また、56分にジョアン・フェリックスとの交代でピッチインする背番号8に対しては、指笛と拍手、怒号が渦巻き、スタジアムは異様な雰囲気に包まれたという。

 グリエーズマンは2019年にアトレティコからバルセロナに移籍したが、今夏に1年間の期限付きで3シーズンぶりに古巣に復帰。ただ、バルサへ去ったことやその退団の仕方への反感は根強く、サポーターからは必ずしも歓迎されているわけではないようだ。

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 同メディアは「戻って来たスターは攻撃の核となることはできなかった」とスコアレスに終わった試合を評したが、試合後の会見で、ディエゴ・シメオネ監督は「改善の余地はある」と前向きにコメントし、復帰したフランス代表FWの働きぶりにも言及した。

「確かに満足とはいかないが、彼がいずれ人々の期待に応え、今やっきになって批判している人たちを見返せるようになることを期待しよう。彼自身は、自分の抱える課題に向き合って、克服しようとしている最中だ。

 どうもメディアは彼が主役の映画を作ることに躍起で、まるで物語みたいに彼を追い詰めるような状況を作っているが、それはグリジが我々のチームにとって重要な人物であり、一刻も早くトップフォームに戻ることを望んでいるという期待の裏返しなんだろう」

 そしてシメオネはグリエーズマンへの信頼を述べ、「時間が解決するものも、戦術で解決するものもある」と貴重な戦力であることを強調したという。

 古巣復帰が決まった際、グリエーズマンは「言葉で語るよりも、プレーで証明したい」とメッセージを送っていた。その言葉通り、再びメトロポリターノを歓喜で沸かせる日は、いつになるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】グリエーズマンの名前がコールされると、湧き上がるブーイングと歓声。スタジアムに漂う異様な雰囲気…

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