「本当に良い感覚を備えたDF」シャルケ指揮官が板倉滉を手放しで称賛! 感銘を受けた能力とは?

2021年09月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ドイツ語があまり得意ではないのに…」

直近2試合は先発フル出場している板倉。堂々としたプレーぶりは頼もしささえ感じられる。(C)Getty Images

 この夏、マンチェスター・シティが保有する日本代表DF板倉滉は、ドイツ2部のシャルケに、今シーズン限りの期限付き移籍で加入した。

 8月19日に入団が発表され、21日のリーグ戦第4節に後半から出場。いきなり3バックの中央でデビューを果たした。試合は1-4で敗れたが、次節のデュッセルドルフ戦では同じポジションで初先発を飾り、続くパーダーボルン戦もフル出場。加入後初の白星(1-0)を手にしている。

 現地専門誌『kicker』はパーダーボルン戦の採点で、板倉にチームトップタイの「2.5」点をつけ、高く評価している(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)。また、現地紙『RUHR24』によれば、ディミトリオス・グラジモス監督も次のように称えていたという。

「イタクラについては感心することばかりだ。彼はボールの扱いがとてもうまい。ペースの緩急をつける読みにも長けているし、非常にいい感覚を持っているディフェンダーだ」

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 とりわけ、そのコミュニケーション能力に感銘を受けているようだ。

「彼はドイツ語があまり得意ではないのに、試合中にマリク・チャウやマルチン・カミンスキと良いコミュニケーションが取れている。今日の試合でも本当によく持ちこたえてくれた。相手がポゼッションを生かしたプレーを好むのに対し、彼は先手を打って、よく抑え込んでくれた。もうチームの絶対的な戦力になっているよ」

 同紙は「デビュー戦でいきなり大舞台に放り込まれたという荒療治は、彼にとって恐怖だったはずだ。その信頼は、試合をこなすたびに大きくなっていく」と伝えている。

 昨シーズンにブンデスリーガ最下位で2部に降格し、1シーズンでの1部復帰を狙うシャルケは、6試合を終えて7位に留まっている。最終ラインで奮闘する板倉は、唯一無二の目標を達成するためのキーマンとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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