三笘薫がベルギー・リーグ初出場、伊東純也との日本人対決が実現! 試合はユニオンが後半AT弾で追いつく劇的ドロー

2021年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

三笘は残り10分でピッチに

ベルギーで対峙した伊東(左)と三笘(右)。三笘の写真は川崎時代のもの。 (C)Getty Images、(C)SOCCER DIGEST

 現地時間9月12日、ベルギー・リーグ第7節が行なわれ、伊東純也が所属するヘンクと今夏にレンタルで加入した三笘薫を擁する"昇格組"ユニオン=サンジロワーズが対戦した。

 伊東は3トップ右の定位置で先発、三笘はチームに合流して以降、初めてベンチ入りを果たした。

 試合は目下3連勝中のホームチーム、ヘンクが主導権を握り、前半だけで伊東の惜しいシュートを含む8本を放つが、得点は奪えず。一方のユニオンはカウンター狙いで度々敵陣まで踏み込みゴールに詰め寄り、6本のシュートを放った。しかしこちらも得点を奪うことはできず、前半はスコアレスで折り返す。
 
 後半も試合を有利に進めたのはヘンクだった。伊東の右サイドから度々揺さぶりをかけ、オヌアチュやボンゴンダとの連携でチャンスを演出するが、ユニオンもチーム一丸となって球際での守備に身を投げ出し、得点を許さない。

 粘っていたユニオンだが72分、ボンゴンダをDFベアーズがエリア内で倒してしまい、VARチェックの末にヘンクがPKを献上。ベアーズは一発退場となった。

 PKはオヌアチュがしっかり沈め、ホームチームが1点を先制する。だが、その後に攻勢を強めたのは数的不利に陥ったユニオンだった。以降80分まで敵陣でボールを支配し、再三にわたって攻め込む。そんななか、黄色いユニホームを身に着けた三笘は81分にピッチに送り込まれた。
 
 84分、左サイドでボールを預けられた三笘はドリブルでエリア内に切り込むと、ゴールラインぎりぎりで切り返してDFをかわし、マイナスのパスを送る。だが、これは味方のシュートがポスト上に外れた。

 87分のカウンターの場面では、三笘がドリブルで強引にハーフラインを超えかかったあたりで、追いついた伊東にブロックされる場面も見られた。

 その後、伊東は後半アディショナルタイムにピッチを退く。追うユニオンは残り僅かな時間でもあきらめず、果敢に攻め込み続けた。そして三笘のインターセプトを発端に仕掛けたカウンターから90+4分にCKを得ると、ウンダムが頭で流し込み、ラストチャンスで同点に追いついた。

 結果、試合は1-1のドローで終了。勝利への執念を見せた土壇場での同点劇に関与したひとりとして、三笘がベルギーデビューを果たした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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