【移籍市場超速報】ミラン、ジャクソン・マルティネス争奪戦については焦りなし!?

2015年06月22日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ただし代役候補としてバッカ、ゼコ、カバーニの獲得も検討中。

コンドグビアに続き、ほぼ決定しているはずのJ・マルティネス獲得にも暗雲が垂れ込めたとされるミラン。交渉にあたっているガッリアーニ副会長に対するミラニスタからの風当たりは強くなっているが、果たして今回は!? (C) Getty Images

 一時はミラン行きが事実上決まったかに見えたコロンビア代表FWジャクソン・マルティネス(ポルト)だが、ここに来てアトレティコ・マドリーをはじめ、複数のクラブがポルトに3500万ユーロの違約金を全額支払っての獲得をオファーするなど、状況が変化してきている。
 
 ミランが契約にこぎ着けるためには、まず現地にメディカルスタッフを送ってメディカルチェックを行なうことが必要。しかし、現在チリで行われているコパ・アメリカに参戦中のコロンビア代表にはスケジュール的な制約があるうえ、テストを行なえる現地のクリニックも見つからない状況で、今のところ実施の見通しは立っていない。
 
 とはいえミランは、ポルトおよび選手本人から合意を取り付けていることもあり、焦りは見せていない。
 
 ポルトとの合意は、3500万ユーロの複数年分割払いというもの。この状況でA・マドリー(ユベントスに移籍したマリオ・マンジュキッチの後釜として白羽の矢を立てた)がミランを出し抜くためには、FIFAの規定通り、3500万ユーロを60日以内に一括で支払うだけでなく、メディカルチェックなしで選手との契約書にサインする必要がある。
 
 ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長は、コンドグビアをめぐるインテルの「ダービー」に決着がついた今、マルティネス獲得に全力を傾ける構えを見せている。
 
 ただ、その一方で代替候補についても検討を始めており、カルロス・バッカ(セビージャ)、エディン・ゼコ(マンチェスター・シティ)、エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)などの名前が挙がっている。
 
 モンテカルロでの熾烈なミラノダービーが決着したのも束の間、今度はマルティネスを巡る争いから目が離せない。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事