【J1展望】1stステージ・13節|柏-G大阪|ACLベスト8進出チーム同士の戦いを制するのは?

2015年06月23日 サッカーダイジェスト編集部

柏――苦しい台所事情のなか、長いトンネルを抜け出せるか? G大阪――長谷川監督官の「マイナーチェンジ」発言を受けて、2列目が奮起するか?

故障者/柏=増嶋、大津、小林 G大阪=西野
出場停止/柏=武富、輪湖 G大阪=なし

J1リーグ・13
柏レイソル – ガンバ大阪
6月23日(火)/19:00/日立柏サッカー場


柏レイソル
リーグ成績(16節終了時):15位 勝点14 3勝5分6敗 20得点・23失点
※ACLの日程のため1試合未消化
 
【最新チーム事情】
●移籍の噂があるレアンドロ本人は出場に意欲的。吉田監督も名古屋戦で外れた理由を「筋肉系のトラブルによるもの」と話している。
●輪湖が出場停止、山中もコンディション不良のため、左SBは藤田の可能性あり。
●大津が負傷、武富が出場停止。攻撃にアクセントを加えられる選手の不在により、太田や狩野にチャンス。
●今季はリーグ戦のホームゲームで4分3敗。第1ステージホーム最終戦で初勝利なるか。
 
【担当記者の視点】
リーグ戦7戦未勝利と、いまだ苦しい状況にある。特に前節の名古屋戦は、内容では終始圧倒しながら、たった一度のチャンスを決められて敗れるという精神的にもダメージの残る試合だった。ただ、中2日で迎えるだけに選手は「もう切り替えるしかない」と前節の敗戦を引きずる様子はない。
 
 課題だった守備面においては、2週間の中断期間中に修正・改善をしていたことは発揮できていた。G大阪は守備の堅い相手だけに、柏はポゼッションで崩すことに加え、名古屋戦で見せたような高い位置からの守備と、ボールを奪った直後のショートカウンターを上手く使い分けられるかがポイントになりそうだ。
 
攻守において、やろうとしていたことはほぼできていたにもかかわらず、結果がついてこなかった原因には、名古屋戦に限っては決定力不足が挙げられる。その課題を解消する朗報としては、レアンドロに出場の可能性が出てきたという点だ。
 
移籍の噂が上がり、名古屋戦では遠征にすら帯同していなかったため、移籍は決定的かと思われたが、吉田監督は「筋肉系のトラブルでメンバーから外れた」と怪我が理由であることを明かし、レアンドロ本人も「出場する準備はできている」と、今回のG大阪戦の出場には前向きだ。
 
 
ガンバ大阪
リーグ成績(16節終了時):4位    勝点29  8勝5分2敗 21得点・11失点
 
【最新チーム事情】
●宇佐美がリーグ戦4試合ノーゴールと不振気味。
●長谷川監督が2列目について「マイナーチェンジしていきたい」と言及。
●前節の仙台戦で初先発を飾った堂安。柏戦はベンチスタートか。
●昨季、ホーム&アウェーの両方で唯一黒星を喫した相手が柏。もっとも、2000年以降のアウェーでの戦績は「5勝2分5敗」とイーブン。
 
【担当記者の視点】
 前節の仙台戦では、攻守両面で課題が浮き彫りになった。攻撃では「2トップ対策」に苦しみ、とりわけエースの宇佐美は厳しいマークにあってボールロストが増加。さらにパトリックも抑え込まれ、チームとしての攻め手を欠いた。一方の守備も、仙台に17本ものシュートを浴びており、GK東口の好守で辛うじて1失点に止めた。
 
 懸念材料は宇佐美のコンディション。6月に入ってから明らかに運動量が低下しており、代表活動も影響して万全の状態とは言えない。それは、リーグ戦4試合ノーゴールという形でも現われている。宇佐美が決めれば負けないという「不敗神話」があるだけに、エースの一撃でチームも勢いに乗れるはずだ。
 
 長谷川監督は2列目について「マイナーチェンジしたい」とコメント。仙台戦でも堂安が17歳4日でリーグ戦クラブ最年少先発を飾っており、指揮官が起爆剤を求めているのが窺える。長谷川イズムの生命線は2列目。昨季の三冠獲得の原動力となった阿部、大森、倉田らが、指揮官の言葉を"檄"と捉えて奮起するか。
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