100分の死闘も湘南、山口智監督の初陣を飾れず…5月以来の複数得点で約2か月振りの白星を飾った大分が最下位脱出!

2021年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

大分、小出悠太がJ1初ゴール

ライバルチームとの対戦でJ1初ゴールを記録した小出。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは9月11日、第28節の6試合を各地で開催。昭和電工ドーム大分で行われた大分対湘南の一戦は、1-0でホームの前者が勝利を収めた。

 ホームの大分は勝点17の最下位で、湘南は同26の15位。代表ウィークの中断明け、リーグ終盤戦へ4枠の降格圏から遠ざかりたい両チームの直接対決とな


 元湘南4選手を抱える大分は、三竿雄斗、下田北斗が先発、坂圭祐、梅崎司がベンチ外となった。

 指揮官交代に踏み切った湘南は、9月1日付けでコーチから昇格した山口智監督の初陣。3-4-2-1の布陣で前節からメンバー変更は1人。ウェリントンが先発で起用された。

 試合はアウェーの湘南は前線からのプレッシングとパスワークで相手陣内で多くの時間を過ごす。15分、ゴール正面に走り込んだ山田直輝がシュートを放つがDFのブロックに遭う。24分にはパスワークから最後はタリクがペナルティエリア内に飛び込みヘディングシュートと相手ディフェンスを崩すものの、ゴールならず。

 攻め込まれる展開が続いた大分だったが、ワンチャンスをモノにする。32分、三竿が敵陣左からロングボールを供給。一度はディフェンスに弾かれるものの、こぼれ球を拾った小出悠太が右足を振りぬく。コースが変わったシュートは反応していたGK谷晃生の指先をかすめネットに突き刺さり、大分が先制に成功する。小出はこれがJ1初ゴールとなった。
 
 0-1で迎えた後半、先に動きを見せたのは湘南の山口新監督。

 57分に山田に代えて池田昌生、64分にはウェリントンと古林将太を下げ大橋祐紀と岡本拓也を送り出す。さらに74分に大野和成、ウェリントン・ジュニオールと交代カードを全て切り、勝点奪取を目指す。

 湘南は敵陣に押し込むシーンを増やすものの、渡邉新太を中心とした大分の前線からのプレスバックに苦しみ、決定機を作り出せず。86分に伊佐耕平にカウンターから得点を許し、0-2にリードを広げられる。

 大分はアディショナルタイムに投入した野嶽惇也が空中戦の競り合いから脳震盪による交代に。"6人目"の交代も行われ、100分の死闘を無得点で切り抜け勝利を収めた。

 大分は5月30日の福岡戦以来の複数得点で、7月10日の浦和戦以来の白星となった。この結果、大分は勝点20に伸ばし最下位を脱出、湘南は同26は変わらず。

 次節、大分は17日に敵地で鳥栖と激突。湘南は18日にホームで福岡を迎え撃つ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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