鎌田大地には“迷い”があった? フランクフルト指揮官が日本人MFの不振に言及「それが人間だ」

2021年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「少し気が散っていたかもしれない」

途中出場したアウクスブルク戦後には納得がいかない表情を浮かべていた鎌田。(C)Getty Images

 ブンデスリーガのフランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地について、オリバー・グラスナー監督が口を開いたようだ。現地紙『BILD』など複数のメディアが報じている。

 昨シーズンは攻撃の中核を担った鎌田だが、リーグ戦を3試合終えた今、ノーゴール・0アシストとなかなか調子を上げられずにいる。3節ビーレフェルト戦では先制点の起点となったものの、追加点には届かず、77分に途中交代。チームは88分に失点し、試合は引き分けに終わった。

 グラスナー体制下でフランクフルトはいまだ勝利を収められていない。代表ウィーク明けに控えているのは遠藤航を擁するシュツットガルトとのホームマッチだ。

 指揮官は前日会見に出席し、「相手チームのことは昨シーズンからよく知っている。若い選手が多く、エキサイティングなチームだ。守備は強固で、攻撃は速い。クリエイティブでアグレッシブだ」と称えたうえで、「それと同時に我々が利用したいと思うスペースも提供してくれるはずだ」と見解を述べた。

 また、移籍を希望し、前節ではチームの合流を拒んだセルビア代表フィリップ・コスティッチにも言及。謝罪を受けたという報道を認め、「彼と話をしたことで、それは終わった。変わらずチームの一員であり、そのクオリティを発揮してくれるはずだ」と語ったようだ。
 
 そして、話題は鎌田にも及んだ。先日、同紙で公開されたインタビューでは今夏に移籍の可能性があったことを認め、コスティッチの振る舞いにも一定の理解を示しつつ、「これからはフランクフルトに100%集中する」と語るなど話題を呼んでいた。

 グラスナー監督は「彼らはみな若い。状況がハッキリしないことは、ダイチの負担になっていたかもしれない。それが人間だ」と話したようだ。

「もしかしたら、去年のようなパフォーマンスを取り戻せない理由のひとつだったかもしれない。少し気が散ることは間違いないだろう。ただ、金曜日に彼と話して、もう大丈夫だと確信している。ダイチは試合で非常にクレバーで、スペースの間をうまく移動することができ、相手の脅威になれる。本人も今の状態に満足していないし、これからだろう。彼はチームにとって重要な存在だよ」

 そして最後にリーグ戦初白星を目指し、「日曜日はぜひ勝利したい」と抱負を述べ、記者会見を締めくくったようだ。

 果たして、鎌田は指揮官の期待に応えることができるだろうか。そのプレーに、現地でも多くのメディアやファンが視線を注いでいる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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