レジェンドたちが日本代表に愛ある激辛提言! 釜本氏「中国戦は見てて疲れた」ラモス氏は「熱い想い持っていたら…」

2021年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本代表はすごい名誉なこと。誇りを持って一つひとつのプレーを100%でやっていた」

「JFA100周年セレブレーション」でスピーチをするラモス瑠偉氏。写真提供:JFA

 日本サッカー協会(JFA)は9月10日、千葉県内で創立100周年を記念した「JFA100周年セレブレーション」を開催した。式典では「日本サッカー歴史絵巻」と称したスライドショーで過去の映像や記録写真を振り返りつつ、歴代日本代表のOB、監督たちが登壇し、100周年の祝辞や日本サッカーへの想いを述べた。

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 そんななかで、日本サッカーの黎明期を支えた功労者として、メキシコシティー五輪で得点王に輝いた釜本邦茂氏が登壇。釜本氏は今後のストライカー発掘について、「もっと普段からボールを蹴ることが必要。今の人はあまりにも蹴っていないんじゃないか。私が選手の頃は、バーを越えるようなシュートを打つと、クラマーさんや岡野さんに『あれは月まで行ったな』と嫌味を言われていたけど、いかにして枠に飛ばすかというのが必要だと思う」と、自身の経験を踏まえて持論を語った。

 さらに、現在の日本代表については、「やはり魅力のあるチームというか、サッカーを見てて面白いというチームに。失礼な言い方かもしれないが、この間の中国の(深夜)12時からの試合を見てましたけど、2時間見てて後で疲れました。あれだったら、見ない方が良かった。そういう思いを見る人にさせないような迫力のあるサッカーをしてほしい」とすこぶる手厳しい評価も。日本サッカー、日本代表を愛するがゆえの激辛の提言も行なった。

 また日本代表については、ラモス瑠偉氏も「熱い思いを持っていたら、今度のワールドカップも優勝だよ。中国戦は良くなかったね」と苦言を呈すると、式典後の取材では今後の代表強化について「もっと強いチームと戦うこと。育成も厳しく育てなきゃダメ。いまみんなが海外に出ていくけど、それぞれのいろんな国の文化から吸収して代表に集まった時、日本代表が逞しくなっていく。急に決勝とは言わないけど、ベスト4くらいは」と持論を展開。「僕は日本に本当に助けられた。サッカー選手としてだけでなく、人間としても大きくしてくれた」と言うラモス氏はさらに、「日本代表はすごい名誉なこと。誇りを持って一つひとつのプレーを100%でやっていた」と、現役当時を思い起こしながら、代表チームへの熱い想いを語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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