高木監督の“初陣”から約3か月、相模原は敵地で長崎にリベンジできるか。狙うは今季初の連勝

2021年09月10日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「サイドに関しては我々のほうに優位性がある」

前節は千葉に勝利も「ここ最近の中では悪い内容」と振り返る高木監督。次節の長崎戦では、勝ち負けとは別に「良いゲームにできるか」も重視する。写真:田中研治

 今季初の連勝なるか。前節はホームでジェフユナイテッド千葉に1-0の勝利を収め、5勝目を挙げたSC相模原は、9月11日にV・ファーレン長崎の敵地に乗り込む。

 千葉戦を除く4つの白星のあと、相模原は必ず黒星を喫している。もっとも、東京五輪開催による中断期間が明けてからの戦績は、5試合を消化して2勝2分1敗。依然として最下位に沈んではいるが、間違いなくチーム状態は上向きつつあるだけに、良い流れを継続できるような結果を手にしたい。

 長崎との前回対戦は0-1の敗戦。今季途中就任の高木琢也監督にとっての初陣だった。「あの試合で一番選手に強調したのは、ボールを動かそうという話。そのためのポジションを取らせて、最初のゲームとしては良くできました」と指揮官は振り返る。

 それから約3か月、チームのポゼッションは着実にレベルアップしている。「(前回対戦では)ちょっと一辺倒すぎた。今はボランチを経由するシーンも増えてきているし、そういうところで何かしら変化をつけたい。攻撃はだいぶ変わってきたと思います」。確かな手応えを実感している高木監督は、長崎との"再戦"をいかに展望しているか。

「ひとつはサイドがポイントになると思う。サイドに関しては我々のほうに優位性がある。そこを使いながら、どうできるか」

 選手の並びでは4-4-2の長崎に対し、相模原は3-4-2-1。両ウイングバックがうまく幅を取りながら、両サイドから効果的に崩せれば、チャンスは広がりそうだ。

「そこのエリアに対して、各駅停車で動かしていけば相手もマークしますけど、早く渡していけば、よりフリーな時間はできる。でもそこが到着地ではない。到着するところはゴール。(サイドは)あくまでも経由地です」
 
 高木監督はまた、チームの"反発力"にも期待している。前節の千葉戦は勝利したものの、相手に主導権を握られ、押し込まれる時間帯が長く、マイボールにしても思うようにチームとして前進できず、「ここ最近の中では悪い内容だった」。

 そこからどれだけ回復できているか。「前節はそんな感じだったので、このゲームでどういうふうに持っていけるか」も重視する。

 自分たちのスタイルをしっかりと表現したうえで、7位の長崎にリベンジを果たし、連勝を飾ることができれば理想的だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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