千葉レディース、期待の新助っ人コンビ。“ユニークなドリブル”“戦術的なプレー”に注目

2021年09月09日 本田健介(サッカーダイジェスト)

アレックス・チディアックとクインリー・クエザダが意気込み

千葉に新加入したふたり。アレックス・チディアック(写真左)とクインリー・クエザダ(写真右)だ。(C)JEFUNITED

 9月12日、遂に日本初の女子プロリーグ「WE LEAGUE」が開幕する。

 参加するのは11チーム。昨季のなでしこリーグ1部を制した三菱重工浦和レッズレディース、これまで多くのタレントを輩出してきた日テレ・東京ヴェルディベレーザ、INAC神戸レオネッサ、さらにマイナビ仙台レディース、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(千葉L)、アルビレックス新潟レディースらが、来年5月末(予定)までのシーズンで、ホーム&アウェーの20試合戦う。

 9月8日には、昨季のなでしこリーグ1部・6位で、猿澤真治監督の下、さらなる躍進を目指す千葉Lの助っ人ふたりが日本での活躍を誓った。

 ひとりは年代別代表を経験し、オーストラリア代表としても17試合・1得点の数字を残すMFアレックス・チディアックだ。

 スペインのアトレティコ・マドリー、オーストラリアのメルボルン・シティーなどで活躍してきた22歳は「小さい時から日本のサッカーには憧れを抱き、最近ではオーストラリア代表で日本と試合をする時に、毎回素晴らしいスキルで圧倒されました。そのチームに入れば自分もより成長できると思い決断しました」と移籍の理由を語る。

 またプレースタイルに関しては「日本の選手と似ていると感じます。テクニックとかワンタッチプレーを向上させていけば、チームに貢献できるはず」と説明。

 注目してほしいポイントは「ユニークなドリブルが非常に魅力的かなと思っています」とのこと。

「小さな時からドリブルには力を入れていて、コーチのアドバイスもありながら自分自身でのスタイルを確立しました」という、自慢のドリブルワークは要注目である。

 
 また、もうひとりの新助っ人は、フィリピン代表として18試合・9得点の成績を残すFWクインリー・クエザダである。

「よりコミュニケーションを取って、日本語も勉強して良い方向に進められればと思っています」と意気込む24歳は、「戦術的なプレーは日本のスタイルにもマッチするはずです。攻撃的で点を取るのが自分の仕事なので、戦術を理解しながら日本のサッカーにマッチしたいです」とアピール。

 得意のゴールパターンは「シュートや1対1、クロスからのヘディング」とのこと。目指す具体的なゴール数は決めていないが、「個人的には攻撃面で貢献していきたいです。ストライカーとして点を取ることはもちろん、ゴールチャンスをたくさん作っていきたいです」と語ってくれた。

 プロ化され、こうした新たな助っ人のプレーをピッチで見られるのも楽しみなポイントだろう。

 11チームの参加だけに、毎節、1チームが"休み"となるが、千葉Lは開幕節に試合がない。そのため、9月20日(月・祝)の2節、ホーム(フクアリ)でのちふれASエルフィン埼玉戦が初陣となる。

 もっとも、それは他チームより準備期間を得られるということ。合流してまだ日が浅いふたりにとっても、周囲との連係を深めるチャンスになるだろう。千葉Lの戦いとともに、ふたりのパフォーマンスにも注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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