「見ていて苦しい」黄金期を知るOBがもがき苦しむアーセナルに緊急提言!今のチームに足りないものとは?

2021年09月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「再び倒すのが難しいチームにならなければならない」

かつて名将ヴェンゲル率いる、アーセナルでプレーしたマニンガー。低迷期に入っている古巣にモノを申した。(C)Getty Images

 元オーストリア代表GKアレクサンダー・マニンガーが、古巣のアーセナルに緊急提言を行なった。英メディア『talkSPORT』が9月7日に伝えている。

 2003-04シーズン以降、プレミアリーグ制覇から遠ざかり、近年は低迷が続くアーセナル。とりわけ今シーズンは開幕戦で昇格組のブレントフォードに不覚を取ると、そこから3戦全敗、いまだにノーゴールという惨状だ。

 もがき苦しむ名門に対し、現役時代はアーセナルほか、ザルツブルク、ユベントス、アウグスブルクなど各国のクラブを渡り歩いた44歳は、見ていて「苦しい」と率直にコメント。代表ウィークによる中断期間を最大限活用し、11日のノーリッジ戦を前にチームを再編成する必要があると訴えている。

「多くの選手が国際試合に出ていたが、監督やスタッフが準備をするための時間があった。一歩前進したいのであれば、ノーリッジに勝つべきだ。他の元選手、サポーター、ファンと同じように、私も苦しんでいるが、それはアーセナルが今よりも良くなるのを見たいからだ」

 マニンガーがアーセナルに在籍した90年代後半から2000年代初頭は、名将アーセン・ヴェンゲルがチームを率い、多くのタイトルを獲得した黄金期だった。マニンガーは、かつて自分がプレーしたアーセナルと、現在のアーセナルに共通点があるとは思えないと語り、後者に足りないものを説明している。
 
「力を取り戻すためには、監督、会長、オーナーがリーダーシップを発揮しなければならない。強さはサポートから生まれるからね。それをアーセナルは理解する必要がある。当時は誰とでも知り合いになれた。デビッド・ディーンが選手の世話をしたり、移籍市場の面倒を見たりしていたんだ。

 それにマーティン・キーオン、トニー・アダムス、ナイジェル・ウィンターバーン、デニス・ベルカンプなどの選手のキャラクターも覚えているし、あらゆるフランス人選手が入ってきて、質とリーダーシップをもたらしたことも覚えている。

 今の彼らには選手1人ひとりの個性が欠けている。彼らは一致団結して、再び倒すのが難しいチームにならなければならない。インターナショナル・ブレークの後、ノーリッジに勝って、(もう駄目だと思っている)多くの人の間違いを証明してくれることを願っている」

 日本代表DF冨安健洋も新たに加わったアーセナルは、再開初戦で同じく開幕3連敗の昇格組を叩き、上昇気流に乗ることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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