【J1採点&寸評】横浜×鹿島|圧巻の3ゴールで鹿島が横浜を完膚なきまでに叩きのめす

2015年06月20日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

トップ下で出場した伊藤は不完全燃焼のまま途中交代…。

【警告】横浜=喜田(7分)、ラフィーニャ(90+1分) 鹿島=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】柴崎 岳(鹿島)

【試合内容】
 序盤からペースを握った鹿島が、8分にショートコーナーからカイオが決めて先制すると、40分に土居が加点。理想的な展開でアウェーチームが前半を折り返した。
 
 後半はホームの横浜が少しずつ攻勢を強め、53分には中澤が決定機を迎えるが決められず。守備も堅かった鹿島が安定した試合運びを見せ、途中出場の赤﨑がダメ押しの3点目を奪い、勝負を決定づけた。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・16節
 
【チーム採点・寸評】
横浜 4
課題のセットプレーから先制点を許すと、前半の終わりにも2点目を献上。鹿島の組織的な守備の前に攻撃はまるで機能せず、第1ステージホーム最終戦は失意の敗戦。
 
鹿島 7
ほぼパーフェクトな内容。確実にチャンスをモノにし、守ってはGK佐藤がファインセーブを連発。攻守両面で横浜につけ入る隙を与えず、敵地で完勝を収めた。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 5
1失点目は必死のセービングも及ばず。決定的なピンチを阻止する場面もあったが、押し込まれるなか、痛恨の3失点を喫す。
 
DF
13 小林祐三 4.5
試合の入り方が悪く、対面の金崎にも手を焼いた。クロスの精度も低く、攻撃でも守備でも本来の実力をまるで発揮できなかった。
 
22 中澤佑二 5
2失点目は土居の突破を止められず。前線から高い守備意識を見せるジネイの存在が気になったか、ビルドアップも思うようにできなかった。
 
5 ファビオ 4.5
致命的なミスが少なくなく、自慢のリーチを活かせず。失点にも絡むなど、目を覆いたくなるような内容だった。
 
23 下平 匠 5.5
大きなミスがなかった一方で、これといった見せ場も作れず。味方を追い越すオーバーラップも、チャンスにつなげられなかった。
 
MF
28 喜田拓也 5.5
猛プレスで相手のミスを誘い、攻撃につなげた37分のプレーでは持ち味を出せた。バランス感覚は悪くなく、パスを散らしたが、中盤の攻防で存在感を示せず。
 
6 三門雄大 5
喜田に比べて、高い位置にポジションを取り、ゴール前に入っていくシーンも見られたが、相手の組織的な守備を崩せなかった。
 
25 藤本淳吾 5
流れを切るパスミスが散見。バイタルで時間をかけ過ぎて攻撃を停滞させた印象。23分の好位置からのFKは惜しくも枠を外れた。
 
11 齋藤 学 5
果敢にドリブルで仕掛けて活路を見出そうとしたが、奏功せず。連動したコンビネーションもなく、どこか空回り気味だったか。
 
16 伊藤 翔 5
この日はトップ下で先発。懸命に関与しようとボールを受けたが、周囲と上手く連動できず、不完全燃焼のまま途中交代を余儀なくされた。
 
FW
39 アデミウソン 5.5
低調なチームのなか、唯一、希望を見出す存在ではあったが、ゴールは遠かった。GKと1対1になった22分の決定機は決めたかった。
 
交代出場
MF
7 兵藤慎剛 5.5
いつもどおり献身的に走り回り、中盤の活性化を試みる。終盤はボランチに入り、守備にも力を注いだが、チームを好転させられずに終わる。
 
FW
18 ラフィーニャ 5
アデミウソンと近い位置取りで得点チャンスを窺ったが、チームとして攻撃が機能していないなかでは沈黙せざるを得なかった。
 
MF
29 天野 純 ―
短い出場時間のなか、長いボールを駆使して劣勢を挽回しようと奮闘したものの、望むような結果をもたらすことはできなかった。
 
監督
エリク・モンバエルツ 4.5
伊藤のトップ下起用は不発に。ビハインドを覆す策を示すことができず、完敗を受け入れるしかなかった。
 

次ページ守護神・佐藤、ベテラン小笠原の貢献度はすこぶる高かった。

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