「トレーニングは嘘をつかない」ルヴァン杯札幌戦の東慶悟2年半ぶりの得点を長谷川監督も称賛!

2021年09月06日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

居残り練習に付き合ってくれたGK児玉には「本当に感謝しています」

久々の“ホームゲーム”に「サポーターがいるだけで心強かった」と語る東。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァン杯準々決勝第2戦]FC東京2-0札幌/9月5日(日)/レモンガススタジアム

 前回王者のFC東京が苦しみながらもベスト4へ進出した。

 敵地で行なわれた準々決勝第1戦はセットプレーから渡辺剛の得点で幸先よく先制し、アウェーゴールを奪ったものの、2失点で逆転負け。第2戦では1-0か2点差以上での勝利が必要だった。

 長谷川健太監督も「やはりファーストレグで負けて、そこからひっくり返すことは並大抵のことではない」と認める厳しい戦いだった。

 また、東京オリンピック・パラリンピックの関係で、7月からホームの味の素スタジアムが使えず、今回の第2戦は湘南の本拠地レモンガススタジアムでの"ホームゲーム"開催に。そんな事情もあって、スタンドには「Thanks 湘南」の横断幕も掲げられた。

 試合はややオープンな展開から20分にレアンドロが直接FKを決めFC東京が待望のリードを奪う。それでも1点取れば状況をひっくり返せる札幌に攻め込まれ、実に14本ものCKを与えるが、森重真人と渡辺のCBコンビを中心にことごとく弾き返す。
 
 そんな苦しいなかで貴重な追加点を決めたのが東慶悟だ。直前の65分には永井謙佑のシュートがクロスバーに嫌われ、こぼれ球を拾ったレアンドロの決定機もゴール上に外れるなど嫌な空気が漂うなか、68分にレアンドロ、安部柊斗、ディエゴ・オリヴェイラと華麗なパスワークで繋ぎ、最後は東が冷静にDFをかわしゴール右に流し込んだ。

「最初はそのまま打とうかと思ったけど、相手が食いついてきたので、うまくかわして落ち着いて蹴り込むことができました」と振り返る東はこれが今季初得点。2019年3月2日にこの日と同じスタジアムで決めたゴール以来約2年半ぶりの公式戦での得点となった。

「次はいつ出るのかなという感じですけど、早く決められるように練習から蹴り込んでいきたいと思っています(笑)」とし、居残り練習に付き合ってきたGK児玉剛の名を挙げて「本当に感謝しています。ダマさん(児玉)はなかなか出場できなくても、そうやってチームを支えてくれている。これからも付き合っていってもらえれば(笑)」と感謝を伝えた。

 長谷川監督も東が毎日居残りでシュート練習をしていることを明かし、「トレーニングは嘘をつかない。日頃の鍛錬がこういう場で結果として出たのではないか」と顔を綻ばせた。

 キャプテンの一撃もあり快勝したFC東京は、ルヴァンカップ連覇へ向け名古屋が待ち受ける準決勝へ駒を進めた。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

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