【J1展望】1stステージ・16節|清水-甲府|下位対決を制するのは?

2015年06月19日 サッカーダイジェスト編集部

清水――3-5-2の手応えを確信に変えたい。 甲府――バレーの先発復帰が濃厚。阿部拓の攻撃力も最大限に活かしたい。

故障者/清水=碓井、C・ヨンアピン、平岡、ヤコヴィッチ、竹内、白崎、村田、加賀美 甲府=福田、石原、津田
出場停止/清水=なし 甲府=なし

J1リーグ1stステージ・16
清水エスパルス-ヴァンフォーレ甲府
6月20日(土)/16:00/IAIスタジアム日本平

清水エスパルス
リーグ成績(15節終了時):17位 勝点13 3勝4分8敗 20得点・27失点
 
【最新チーム事情】                 
●川崎戦と浦和戦で、3-5-2での戦い方に手応えを得る。
●3バックの中心人物である福村の信頼度が上昇。
●怪我人が徐々に戻るも、アンカーの竹内が故障者リストへ。
 
【担当記者の視点】
 前節の浦和戦には敗れたものの、大榎監督は「チームの方向性が見えてきた」と3-5-2での戦い方には及第点を与えた。17位と下位に沈むも、ここ最近の内容はそこまで悲観すべきものではなく、チーム内のムードは前向きだ。
 
 なかでも指揮官が満足感を示すのが、「高いラインを保ちながら、裏を取られてからの失点がなくなってきた」と語る守備の部分。3バックの中央に陣取る福村が巧みにラインをコントロールし、コンパクトな陣形を保てているからこそ、攻守の連動が可能になっている。
 
 甲府戦ではポゼッションで優位に立つことが予想されるが、勝敗の鍵は相手の堅守をいかに攻略するか。P・ウタカと大前の積極的な仕掛けはもちろん、「ゴール前に飛び込んでいく動きがしたい」と語る石毛のプレーにも注目したい。
 
 今節に白星を挙げれば、得失点差で間違いなく甲府を抜いて16位以上には浮上できる。第1ステージを残留圏内でフィニッシュするためにも、勝たなければいけない試合だ。

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ヴァンフォーレ甲府
リーグ成績(15節終了時)13位 勝点16 5勝1分9敗 9得点・21失点
 
【最新チーム事情】                 
●木曜日の練習中に、津田が左太もも裏を負傷。新井、畑尾がスタメン候補に。
●体調不良で今週前半の練習を回避した阿部拓が18日の練習から復帰。
●前節・横浜戦を欠場したバレーと橋爪は、今節の出場は問題なし。
●高く設定された清水の最終ラインを念頭に、背後を狙う意識を強調してトレーニング。
●山本がJ1・J2リーグ戦通算400試合出場まで、あと「1」に迫る。
 
【担当記者の視点】
 佐久間体制へ移行後の4試合は、3勝1分けと復調傾向にある。失点が止まなかった守備は安定感が光り、前節の横浜戦ではオウンゴールで先制されながらも「追加点を与えないことが第一」(佐久間監督)と集中を絶やさず、しぶとく引き分けに持ち込んだ。
 
 下位同士となる清水戦でも、守備の出来が命運を握ることになるだろう。懸念されるのは津田の離脱。先発候補の新井、畑尾も代役を務められるレベルにあるが、堅守再建を担ってきた3バックの一角が変わるリスクも当然あるだろう。
 
 一方、前線には負傷が癒えたバレーの先発復帰が濃厚。抜群の決定力とフィジカルとスピードも持つFWだけに相手のマークも集中するだろうが、その存在だけで脅威を与えられるはずだ。さらには、その隙を突くように阿部拓の攻撃力も最大限に活かしたい。
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