10年ぶりにC大阪に復帰した乾貴士の野望「今のセレッソは元気がない」「とにかくまずは良いチームに」

2021年09月02日 サッカーダイジェスト編集部

「“それ”は海外の選手を見ていて感じました」

10年ぶりにC大阪に復帰した乾。観客を唸らせるそのドリブルに注目が集まりそうだ。(C)CEREZO OSAKA

 セレッソ大阪に加入した乾貴士が9月2日、オンラインでの加入会見を行なった。

 ドイツで約4年、スペインで約6年と、およそ10年間に渡るヨーロッパでのプレーを経て、久しぶりのJリーグ復帰となる今回、日本代表歴もあるドリブラーが語ったのは古巣のC大阪への想いと今後の野望だ。

「いつかはこのチームでやりたいと思っていた。もう一度Jリーグに戻ってくるならセレッソだという想いはずっとありました。10年間海外にはいましたけど、セレッソの試合は常に見ていましたし、オフシーズンには練習に参加させてもらっていた。ただただこのチームが大好きで、オファーをいただいて、今がそのタイミングかなというのがあったので決めました」

 そう復帰の理由を語った乾は海外でプレーしている間も、常にC大阪に何かを還元したいという想いを抱いていたという。

 10年ぶりに帰ってきて感じたC大阪の雰囲気は「正直なところを言うと、元気がなくなっているところがある。もっとうるさい選手がいっぱいいたので」と明かしている。

 そんな乾は今、「とにかくまずは良いチームを作ることを考えている」という。
 
「ピッチ上では強く一人ひとりに求めたい。日本の場合は陰口じゃないけど、そういうのがある。俺はそういうのが嫌いなので。言いたいことは言って、ピッチで解決したい。そしてピッチを出たら仲良くやりたい。それは海外の選手を見ていて感じました。そういうチームを作っていきたい」

 プレー面では持ち前のドリブルだけでなく、前からの守備も見せていきたいと考えているが、選手としての在り方を伝えるのも乾が自負している役割だ。

「プロとしての意識的なところ。ピッチ上での意識で求めたいもの、伝えていきたいものはいっぱいある。そのへんからまずはやっていきたいかなと思います」

 海外で逞しさを増した乾がチームをどう変えるのか。今後の活躍に期待がかかる。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 
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