バイエルンがまたライプツィヒから主軸を引き抜き! オーストリア代表MFを約20億円で獲得

2021年08月31日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

引き続きナーゲルスマンの下でプレーすることに

ライプツィヒではチームの中心だったザビツァー。契約最終年度とはいえ、1500万ユーロの移籍は格安と言えるだろう。(C) Getty Images

 ドイツの絶対王者が、またライバルクラブから新戦力を迎え入れた。

 現地時間8月30日、バイエルンはRBライプツィヒからオーストリア代表MFのマルセル・ザビツァーを獲得したことを発表した。

 移籍金は1500万ユーロ(約20億円)で、25年6月までの4年契約。背番号は18をつけることになる。

 27歳のザビツァーは、2015年に当時まだ2部だったRBライプツィヒに加入すると、強烈なミドルシュートや高い献身性などを武器にすぐにレギュラーに定着。1部昇格に大きく貢献した。

 その後は5年間に渡ってチームの中軸としてプレーし、昨年からはキャプテンにも就任。ライプツィヒをドイツ屈指の強豪に押し上げる原動力となった。
 
 しかし、今夏の移籍を熱望し、22年6月に満了するライプツィヒとの契約の延長を拒否。クラブ側としては来夏では移籍金なしになってしまうため、放出を認めざるを得なかった形だ。

 バイエルンにはすでに、昨シーズンまで師弟関係にあったユリアン・ナーゲルスマン監督、同じく同僚だったCBのダヨ・ウパメカノが加入済み。ザビツァーの加入でさらにライプツィヒ色が濃くなることとなった。

 中盤の選手層の薄さに悩まされていたバイエルンにとっては、ブンデスリーガ10連覇とチャンピオンズ・リーグの覇権奪還を果たすうえで、願ってもない補強と言えるだろう。

 移籍が決定したザビツァーは、「バイエルンでプレーできることを大変嬉しく思っている。子供の頃からの大ファンで、毎年クリスマスには、新しいユニホームを買ってもらっていた。このクラブで全力を尽くし、できるだけ多くのタイトルを獲得したい」と意気込みを語っている。

 バイエルンの首脳陣もこのビッグディールに喜びを露わにしている。オリバー・カーンCEOは、「バイエルンに必要なものをすべて持ち合わせている選手であり、ナーゲルスマン監督のサッカー哲学にも精通している。チームにフィットするにも時間はかからないだろう」とコメント。

 ハサン・サリハミジッチSDは、「非常に優れた選手であり、素晴らしいメンタリティーの持ち主。向上心が高く、ライプツィヒではピッチ内外でリーダーシップを発揮していた」と期待感を示している。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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