「『隠蔽』しているとの指摘は全く該当しない」。東京Vがパワハラ疑惑の調査過程を説明。最終結論にはいまだ至らず

2021年08月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「1か月を経過しても、最終結論に至っていないことは事実」

一連のパワハラ問題の報道について、クラブ側が声明を出した。

 東京ヴェルディは8月30日、「一部報道について」と題し、クラブの公式ホームページを更新。同28日に報じられた件について声明を出した。

 同28日には一部メディアにより、トップチーム監督の指導についてパワハラのような行為があったことに対しクラブのフロントが積極的な調査をしていないとする記事が掲載されたという。

 これに対しクラブ側は、「7月26日より、トップチームの運営状況にかかるコンプライアンス委員会を立ち上げ現在も調査中であること」と説明し、「調査対象者の特定を避けたいことから、これまでの調査結果を現時点で全て明らかにすることはできませんが、本件報道を受け、今後の調査に差し支えない範囲で、これまでの経緯及び現時点での状況をお知らせします」と記した。

 また「本件コンプライアンス委員会を立ち上げ、7月29日、8月12日、8月17日、8月23日にはJリーグに対し、調査の進捗状況を報告していることから、本件報道を『隠蔽』している、との指摘は全く該当しません」と強調。一方で、「調査対象者の発言が特定され、将来に向けたサッカー関連活動に支障を来たすこと等の懸念から、当クラブは、この間、匿名性を担保できる調査方法に基づく段階的な対処を開始し、関係当事者との面談を繰り返し行っていたため、本件コンプライアンス委員会の立ち上げから1か月を経過しても、最終結論に至っていないことは事実」と報告している。
 
 最終結論については、「当クラブに所属する選手やスタッフのみならず、応援してくださっているファン・サポーターの皆様、ステークホルダーの皆様の信頼に応えられるように、調査及び改善のための活動を続けてまいりますので、最終結論が出るまでもうしばらくお待ちください」と呼びかけた。

 クラブの公式HP上では、本件についてこれまでの経緯が時系列でまとめられてある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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