ラ・リーガのエイバルを退団した乾貴士は、いまだ次の所属先が決まっていない。先日は、「スペイン２部の３クラブからオファーがあったが、１部でのプレーを望むため、いずれも断った」とと現地で報道された。

　しかし、そのうちのひとつであるイビサは、まだ獲得を諦めていないようだ。27日付けで現地紙『Periodico de Ibiza』が報じ、翌28日には指揮官の言葉を伝えている。

　イビサのファン・カルロス・カルセド監督は、週末のレガネス戦を控えた記者会見に出席。記者から乾についての質問が飛ぶと、日本人アタッカーに対する関心を否定も肯定もしなかった。
 

「移籍市場は今もなお進行しており、そういった噂はどこにでも出るものだ。私はいまそれを明らかにするつもりはない。我々には第一、第二、第三の選択肢がある。フロントは我々に選手を提供することを目的としている。新たなチームに適応するのが難しい選手の名前が出てきて、それを検討することもある」

　乾は2015年夏にラ・リーガのエイバルに加入し、３シーズンに渡ってプレー。18年夏に一度は退団し、ベティスとアラベスに籍を置いたが、１年で復帰した。昨シーズンは、27試合に出場して１ゴールと振るわず、クラブも２部に降格。６月末に退団が決定していた。

　今シーズン、イビサは開幕２試合を連続ドローを経て、３試合目にしてレガネスを相手に今季初の白星をあげた（２-１）。ただ、依然としてアタッカーの補強が望まれており、33歳のドリブラーを口説き落とすことはできるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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