「日本人がいかに礼儀正しいか…」古橋亨梧への人種差別にポステコグルー監督が心痛「自分が連れてきたから悲しい」

2021年08月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

古橋本人はSNSに何を綴った?

セルティックのポステコグルー監督(左)が古橋(右)の人種差別について言及した。(C)Getty Images

 セルティックに所属する古橋亨梧に対する人種差別行為が大きな問題となる中、レンジャーズは該当のサポーターを特定し、永久に入場禁止処分とすることを発表した。

 レンジャーズのサポーターがSNSに投稿した動画の中で、サポーターが移動中のバスの車内で人種差別的な歌を歌い、アジア人に対する差別を意味するジェスチャーをしていたことを受け、レンジャーズは調査に乗り出していた。

 そして8月23日、レンジャーズは問題のサポーターの特定と入場禁止処分にすることを発表。さらに、該当ファンが所属していたサポータークラブの今後のチケット受け取りも禁止すると明かした。

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 古橋に対する差別行為には、アンジェ・ポステコグルー監督も心を痛めている。英衛星放送『Sky Sports』によると、指揮官はクラブ公式チャンネルで「正直、とても悲しい。彼を連れてきたのは私だからだ」と胸の内を明かした。

「私は日本で3年半を過ごした。私は外国人だった。(だが)日本では歓迎されたよ。日本人がいかに礼儀正しく、敬意を払う人たちかを知っている」

 古橋本人は同日、SNSで「NoToRacism(人種差別反対)」のハッシュタグをつけ、「I'll never walk alone(僕はひとりじゃない)」と投稿した。もちろん、セルティックのファンが歌う「You'll never walk alone」に合わせた言葉だ。

 日本代表FWが周囲に感謝していることは、ポステコグルー監督の言葉からもうかがえる。オーストラリア人指揮官は「本人と話したが、彼はここにいるのが大好きなんだ。彼はこの街や、みんなの迎え入れ方が大好きなんだよ」と述べた。

「教育の問題ではない。何が正しく、間違えているか、人は十分に分かっている。ただまともな人間として、敬意をもって人に接することが大切というだけだ」

 サッカーに限らず、当たり前のことが当たり前になるのを願うばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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