「活躍するための条件は揃っている」番記者が激押しするマドリーのMFとは?

2021年08月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アンチェロッティ監督の評価も上々

現在負傷離脱中のダニ・セバジョスは9月中旬の戦列復帰が見込まれている。(C)Getty Images

「今シーズンのマドリーで注目したいのは、東京五輪出場組のダニ・セバジョスとアセンシオだ」

 そう切り出したのは、スペイン紙『AS』で2015年よりレアル・マドリーとスペイン代表の番記者を務めるセルヒオ・サントス記者だ。

「(五輪では)初戦のエジプト戦で足首を負傷し、残りの試合で欠場を余儀なくされたダニ・セバジョスだが、彼はその唯一の出場試合でハイパフォーマンスを披露した。そして、その充実ぶりに着目したのが他でもないアンチェロッティ監督だ。加えてクロースが恥骨炎で開幕後の数試合の出場が絶望なうえ、モドリッチは9月で36歳になる。怪我さえ完治すれば、活躍するための条件は揃っている」

「アセンシオは左膝靭帯の大怪我から2年が経過し、東京五輪でも準決勝の日本戦で決勝ゴールを決めるなど復活ぶりを印象付けている。自信が回復すれば、本格ブレイクに疑いの余地はない」
 

 また同記者は、昨シーズンの多くを怪我で棒に振ったベテランの右サイドバック、ダニエル・カルバハルにも注目しているという。

「怪我からの完全復活が期待されるのは、カルバハルも同様だ。彼はロッカールームでも、退団したセルヒオ・ラモスの後を継がなければならない重鎮。コンディションさえ回復すればピッチの内外で存在感を発揮してくれるはずだ」

 さらに、マドリーのカンテラ育ちで、昨シーズンからレンタルでプレーするラージョ・バジェカーノにこの夏完全移籍した22歳の左サイドバック、フラン・ガルシアも、S・サントス記者が日本のファンに注目してほしい選手のひとりのようだ。

「潜在能力の高さなら、フラン・ガルシアも(マドリーのメンディやマルセロに)負けてはいない。マドリー育ちの左サイドバックで、今夏ラージョ・バジェカーノに完全移籍したとはいえ、マドリーは優先交渉権と50パーセントの保有権を保持している。順調に成長すれば、1年後か2年後に呼び戻す方針だ。スピード豊かなプレースタイルは2部よりも1部のほうがマッチしているだけに、ブレイクの予感が漂う」

訳●下村正幸
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年9月2日号より一部抜粋して転載

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