「プレミアはレスリングじゃない」クロップが“激しすぎるタックル”に激怒! リバプールOBは反論

2021年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファウルってもうないの?」

バーンリー戦での判定に怒りを露わにしたクロップ。(C)Getty Images

 現地時間8月21日、プレミアリーグ第2節が行なわれ、日本代表FW南野拓実の所属するリバプールは、バーンリーを迎えたホームゲームで2-0の勝利を収めた。

 ディエゴ・ジョッタとサディオ・マネのゴールで快勝したものの、指揮官のユルゲン・クロップは試合後のインタビューで口調を荒げ、不快感を示したという。現地紙『Daily Mail』など複数のメディアが報じている。

「リバプールのボスは、試合で激しいタックルを受けた場面に不快感を示した。特にアシュリー・バーンズ、クリス・ウッドの"危険なチャレンジ"に対して、『一線を越えても罰を受けない場合、バーンリーのようなチームがプレミアリーグをレスリングに変えてしまう』と述べた」

 そして、この試合を仕切っていたマイク・ディーン主審に対して、クロップは「サッカーの精神に反するフィジカルなアプローチがされたにもかかわらず、レフェリーは止めなかった」と批判し、「もっと選手を守るように指導するべきだ」と警告したという。

「ゲームの流れは大切にすべきだが、選手を守るためにはファウルでなければならない状況もある。もうファウルは存在しないのか? ソフトな接触にペナルティがないのは結構だが、空中でのチャレンジで選手を守らなければならないことを忘れてはならない。私には理解できない。ああいうプレーが好きな人は、プロレスを見るといいよ」
 
 だが、この主張にでリバプールOBで元イングランド代表のピーター・クラウチとジョー・コールが反論。『BT Sports』で解説者として出演していたふたりは「同意できない」とコメントした。

 クラウチは「バーンリーがここ(アンフィールド)に来て戦えば、4~5回はやられる。技術的に劣る選手がいるマイナーなクラブにいると、ミスを犯さないようにギリギリのところでプレーし、対戦相手を不安にさせるために様々なことをしなければならない。それも戦略だ。そして、それこそがプレミアリーグが愛される理由だ」と反論した。

 また、コールは「彼の戦略だ」と指摘したという。

「クロップはとても知的でスマートだ。声を荒げることなんて珍しく、感情もめったに露わにしない。今後の試合でより有利な判定を得るための戦略の一部だよ。来週の試合で選手を保護するための種を蒔いたんだ。

 今日の試合で、私は何も目にしていない。今日のバーンリーが攻撃的であったり、一戦を越えていたとは思わない」

 リバプールは28日、チェルシーとホームで対戦する。ドイツ人指揮官のコメントが判定に影響を及ぼすことはあるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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