J復帰、武藤嘉紀のクロスを山口蛍が押し込み決勝弾!上位対決は神戸が鹿島を1-0で下す

2021年08月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

神戸は後半頭から武藤嘉紀を投入

武藤のアシストから貴重な先制ゴールを決めた山口。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは8月21日、25節の9試合を各地で開催。ノエビアスタジアム神戸で行なわれた神戸対鹿島の一戦は、1-0でホームの前者が勝利を収めた。

 勝点41で並ぶ5位神戸と3位鹿島のアジア・チャンピオンズリーグ出場権を争う直接対決となった。

 ホームの神戸は前節からの変更は2人。累積警告で出場停止のセルジ・サンペールと田中順也が外れ、小林友希と佐々木大樹を起用。新加入のFW武藤嘉紀がベンチ入りしていてる。

 アウェーの鹿島は前節から1人を変更。三竿健斗がベンチ外となり、ディエゴ・ピトゥカがスタメンに名を連ねた。

 試合は両チーム持ち味を出した拮抗した展開となる。GKから丁寧に繋ぐ神戸と強度の高いプレスから素早い攻撃を目指す鹿島。

 最初にチャンスを掴んだのは鹿島。17分に土居聖真からのボールを受けた荒木遼太郎が仕掛けシュートを放つ。さらに20分、ピトゥカのパスに反応したエヴェラウドがペナルティエリア右の角度のない位置から強烈なシュートを放つ。GK飯倉大樹のこぼしたボールを自ら詰めるが、最後は菊池流帆の身体を張った守備に防がれてしまう。

 徐々に攻撃機会を増やした神戸も前半のうちに反撃。43分にイニエスタが初瀬亮とのコンビネーションで左サイドをドリブル突破し、ピトゥカのイエローカードを誘発。ペナルティエリア左で得たFKを直接狙う。直後のCKでは菊池が高い打点で合わせるものの、両チームゴールを割ることが出来ず、スコアレスで後半を迎えた。
 
 すると後半頭から三浦淳寛監督が動く。佐々木に代えて武藤を投入。FC東京時代の2015年6月27日の清水戦以来、約6年ぶりのJ1リーグ出場となった。さらに60分には初瀬に代え、中坂勇哉を送り出す。

 対する鹿島も54分に常本佳吾とエヴェラウドに代え安西幸輝と上田綺世。続けて69分には荒木と土居を下げ、アルトゥール・カイキと遠藤康を投入するなど、両チーム積極的な交代策で主導権を争う。

 均衡を破ったのはホームチームだった。自陣からのロングボールに抜け出した武藤が左サイド敵陣深くまで侵入すると、タメを作って右足アウトサイドでクロスを送る。中央のドウグラスには合わなかったものの、ファーサイドに走り込んだ山口が身体ごとゴールに押し込み、神戸が79分に待望の先制点を奪う。

 この結果、連敗を回避した神戸が勝点44に積み上げ、連勝が「3」でストップした鹿島は、同41と変わらず。

 中3日で迎える次節、神戸は大分と、鹿島は清水とそれぞれ敵地で対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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