「イ・スンウは眼中にないのか」林大地のSTVV移籍に韓国人記者が嘆き。“コリアン・メッシ”の新たなライバルに「日本人だけで6人目、よりによってFWだ…」

2021年08月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「韓国のファンの物足りなさは大きくなっている」

林(左)の加入でイ・スンウ(右)の立場はますます…。(C)STVV、 Getty Images

 8月20日、ベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)がサガン鳥栖からFW林大地を完全移籍で獲得したことを発表した。これで、現在STVVに所属する日本人選手は、シュミット・ダニエル、鈴木優磨、伊藤達哉、松原后、橋岡大樹に続いて6人目となった。

 このニュースを嘆いたのが、韓国メディア『STAR NEWS』のキム・オジョン記者だ。「イ・スンウは全く眼中にないのか。日本人だけですでに6人目の獲得…よりによってまたFWだ」と見出しをつけ、次のように綴っている。

「イ・スンウ(23歳)は、眼中にもないのか。所属するシント=トロイデンがまた日本人選手を獲得した。すでに6人目で、よりによってポジションは、イ・スンウと同じアタッカーだ」

 バルセロナのカンテラ(下部組織)で育ち、"韓国のメッシ"と持て囃されたイ・スンウは、嘱望されたそのキャリアが完全に停滞。バルサを追われ、ヴェローナを経て入団したSTVVでも、鈴木らとのポジション争いで後れをとり、今年1月には、ポルトガルのポルティモネンセにレンタルされた。だが、ここでも出番に恵まれず、結果を残せなかった。

【動画】イ・スンウを蹴落とした鈴木優磨の圧巻ゴール集
 レンタルバックでベルギーに戻ってきた今シーズン、移籍を志願している鈴木が退団すればチャンスが広がる可能性があったが、新たなライバルとして林が加わったため、その状況を嘆いた格好だ。

 今シーズンのイ・スンウは、ここまで第1、2節でベンチ入りを果たして「期待が高まった」が、3、4節はメンバーから除外。同記者は、次のように締めくくっている。

「同じポジションに同じ年代、それも日本人選手が加入し、出場機会を得られずにいる状況だ。所属チームでどんどん立場が悪くなる一方で、イ・スンウがピッチを駆け巡る姿を見たいという韓国のサッカーファンの物足りなさは大きくなっている」

 このままその才能は埋もれてしまうのか。日本人選手の活躍とともに、イ・スンウの今後にも注目が集まる。

 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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