神戸、三浦監督はACL出場権獲得へ「一戦必勝」の構え。期待の新戦力武藤、大迫、ボージャンについては…

2021年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

天皇杯を回避したイニエスタは「ひどい怪我ではない」

「連敗は避けたい」と鹿島戦での必勝を期す三浦監督。※写真は会見中のスクリーンショット

 ヴィッセル神戸の三浦淳寛監督は8月20日、オンライン上でJ1リーグ25節の鹿島アントラーズ戦の前日会見を行ない、「一戦必勝」と心構えを語った。

 武藤嘉紀、大迫勇也、ボージャン・クルキッチと実績十分の大型補強で注目を集める神戸だが、今夏にチーム内得点王の古橋亨梧をはじめ、藤本憲明、アユブ・マシカ、増山朝陽、安井拓也ら5選手がチームを離れた。

 先日チームの練習に合流した武藤については、「当然ながら100パーセントではない。ただ、そこまで数字が低い感じでもない」とトレーニングでのコンディションはまずまずのようで、今後の試合出場への見通しも明るいようだ。

 その一方で、8月18日の天皇杯・名古屋戦ではアンドレス・イニエスタが出場を回避しベンチ外に。チームの大黒柱については、「天皇杯の名古屋戦に関してはスキップせざるを得ない状況だった」としながらも「ひどい怪我ではない」とメンバー入りの可能性も否定しなかった。

 名古屋戦で0-1と天皇杯を敗退してしまった神戸にとって、目標とするアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への出場権はリーグ戦で掴むしかない。
 
 神戸の方が1試合消化が少ないものの、勝点で並ぶ3位鹿島との直接対決はなんとしても勝ちたい一戦だ。さらに、23節の柏戦(前節の広島戦は大雨の影響で延期に)ではアディショナルタイムの失点で1-2と敗れてしまっているだけに、ACL圏内を争うためには連敗は避けたいところ。

 指揮官も「柏に負けてしまい、その後の試合が非常に重要」とこの一戦を見据える。課題として挙げたのは「リスクマネージメント」だ。

 柏戦でも、天皇杯の名古屋戦でも「勝ちたいという気持ちが前面に出過ぎて、前掛かりになりすぎてしまった。もちろん気を付けてはいたのですが、どうしても点を取る方向に気持ちが行き過ぎてしまった」と前掛かりになったところをカウンターで突かれた点を挙げ、鹿島戦へは「個で一発で決められる選手もいるので、グループでのケアが必要。そこは徹底してやっていきたい」とチームを引き締めているという。

「ACL出場権獲得というのが、今年の最大の目標。選手たちもそれは理解していますし、僕も"一戦必勝"が必ず結果に繋がるということをしつこく、しつこく話しているので、選手たちもそういうマインドになっていると思います」

 そして、三浦監督は「メンバーも18人ギリギリ」となかなかベストな布陣が組めないなかでも、「ネガティブなことを言っていてもしょうがない。ポジティブに、最高の準備をいかにできるかが大事」と現有戦力を最大限に生かす構えだ。

 期待の大迫とボージャンはまだチーム合流前だという神戸は、三浦監督の舵取りの下、この難局を乗り切れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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