【総体】静岡学園の古川陽介が先輩・旗手怜央の東京五輪出場に刺激「世界と戦えることを証明してくれた」

2021年08月19日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

スペイン戦観戦で世界の壁を痛感

静岡学園の古川はインターハイ準々決勝で、得意のドリブルから見事なアシストを決めた。写真:田中研治

[インターハイ準々決勝]静岡学園1-0大津/8月19日(木)/テクノポート福井総合公園芝生広場丸岡サッカー場

 静岡学園(静岡)で10番を背負う高体連屈指のドリブラー、古川陽介(3年)が大津(熊本)とのインターハイ準々決勝で、好パフォーマンスを披露。足下の技術の高さを存分に発揮し、チームをベスト4進出へ導く見事なアシストを決めた。

 前半34分、左サイドから仕掛けた古川は、DFとの1対1に持ち込むと、鋭い切り返しを繰り返して相手を置き去りにし、ゴール前にふわりとしたラストパスを供給。これに走り込んだ持山匡佑が頭で合わせて決勝ゴールを奪った。

 この切り返しは、古川がもっとも得意とするプレー。ドリブルのスタイルは小学生時代から変わらず、「(小学生時代の指導者に)相手にぶつかられたら駄目だと教えられていたので、そこはだいぶ活きているのかなと思います」と自信を口にする。
 
 そんな古川が、最近大きな刺激を受けたと語るのは、U-24日本代表が挑んだ東京オリンピックだ。とくに準決勝のスペイン戦が記憶に残っており、世界の壁を痛感したという。

「日本がスペインに圧倒されていた。日本ももっと個人のレベルもそうですし、サッカー自体のレベルをもっと向上させて、(自分も)オフ・ザ・ボールでもボール持っている時でも、世界で戦えるようにならないといけないと思いました」

 また、五輪に出場した静岡学園のOB旗手怜央(川崎)については、「(自分と)タイプは結構違うんですけど、静学出身で世界と戦えることを証明してくれたので、そこはすごく刺激になりました」と、これからプロを目指す立場として、先輩の活躍は大きなモチベーションになったようだ。

 静岡学園は次戦、準決勝で強敵の青森山田と対戦する。古川は、「青森山田に勝つというのはひとつの目標。あそこは高校サッカーの横綱のような存在なので、そこを倒して優勝したい」と闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

【インターハイ準々決勝PHOTO】静岡学園1ー0大津|前半37分!持山匡佑のヘディングシュートが決まり静岡学園が準決勝に進出!!
 
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