「MSNに勝つのは難しい」元英代表がパリSGの強力3トップに持論。求められる具体的な数字とは?

2021年08月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ヨーロッパ中の全てのチームを恐怖に陥れるだろう」

(左から)エムバぺ、メッシ、ネイマール。強力な3トップは歴史に名を刻むことができるか。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンは現地時間8月10日、バルセロナを退団したリオネル・メッシの獲得を発表した。これにより、前線にはネイマール、キリアン・エムバぺと合わせて、超強力な3枚が名を連ねることとなり、世界中で話題沸騰となっている。

 果たしてどれだけゴールを量産するのか。ファンの夢は膨らむ一方だが、「MSNに勝つのは難しいだろう」と持論を展開したのが、元イングランド代表FWクリス・サットンだ。英紙『Daily Mai』のコラムで、2010年代中盤から後半にかけて時代を席巻したバルサの3トップを引き合いに出し、パリSGのトリデンテに求められる具体的な目標を提示している。

「メッシ、ネイマール、エムバぺ(MNMと呼ばれるようになるだろう)を擁するパリSGは、サッカー界におけるハーレム・グローブトロッターズ(アメリカの人気バスケットボールチーム)のような存在だ。ただ、彼らは史上最高のトリオなのか? 私はそうは思わない。最も優れていたと思うのは、メッシ、スアレス、ネイマール、つまりバルセロナのMSNと呼ばれた選手たちだ。

 2014年から2017年にかけて、彼らは364ゴール、174アシストを記録した。彼らが持つ天賦の才と連係は恐ろしいほどで、2015年にはチャンピオンズ・リーグを制した。この大会は、パリSGトリオのバロメーターとなるだろう。一方、リーグ・アンでは1959-60シーズンにRCパリが記録した38試合制でのシーズン最多得点118を破らなければならない。最多勝点は2015-16シーズンにパリSGが積み上げた96点。これも破るべきだ。なお、最大の勝利は、1935年にソショーがヴァランシエンヌ相手に行なった12-1である」
 
 気になるのは3選手の前線での並びだ。ただ、サットンは最有力の起用法を説明しつつも、ポジションはあってないのものだと綴っている。

「ポチェティーノ監督は、ネイマールを左サイド、エムバぺを中央、メッシを右サイドに配置すると予想している。実際のところ、彼らは非常に優秀で万能なので、どこでプレーするかは問題ではない。この攻撃は、ヨーロッパ中の全てのチームを恐怖に陥れるだろう。34歳になった今でも、メッシは輝いている。しかし、バルセロナの MSN 最強トリオを打ち負かすには、それなりの努力が必要だ」

 フランスの雄は、メッシ以外にも中盤にジョルジニオ・ヴァイナルダム、最終ラインにセルヒオ・ラモス、アシュラフ・ハキミ、そしてGKにジャンルイジ・ドンナルンマとタレントをバランスよく獲得した。そうした補強が実り、新銀河系軍団は記憶にも記録にも残るシーズンを送ることができるか。世界中のファンが注視している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】メッシ、ネイマール、エムバペ…!"新・銀河系軍団"パリ・サンジェルマンの選手を一挙紹介!
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