「メッシはパリで同じ運命を辿るのか」独紙が“銀河系軍団”の失敗を回想。「ナンバーワンになることは決してなかった」

2021年08月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

元祖“銀河系軍団”が獲得したタイトルは…

CL2003-04、バイエルン戦前の一枚。ベッカム(右下)やジダン(右上)ら豪華メンバーが顔を揃えた。(C)Getty Images

 現地時間8月10日、パリ・サンジェルマンが、バルセロナを退団したリオネル・メッシの獲得を正式に発表した。バルセロナはラ・リーガが定めるサラリーキャップの問題をクリアすることができず、カンテラ時代から手塩にかけて育ててきた不世出のスーパースターを手放さざるを得ない状態に陥っていた。

 これで既にネイマール、キリアン・エムバぺ、アンヘル・ディ・マリアらを擁するパリSGのスカッドには、新戦力としてセルヒオ・ラモス、ジャンルイジ・ドンナルンマ、そしてメッシが加わることに。ファンの間では、かつてのレアル・マドリーを彷彿とさせる"銀河系軍団"の誕生と、話題沸騰となっている。

 だが一方で、ドリームチームに警鐘を鳴らしたのが、ドイツ紙『Bild』だ。元祖を引き合いに出し、「メッシはパリで同じ運命を辿るのか」と伝えている。
 
「ネイマール、エムバぺ、ラモス、スーパーGKドンナルンマ、そしてメッシを擁するPSGは、本当の意味での世界選抜となり、誰もが『パリは無敵か?』と考えを巡らせている。この魅力的なチームは、2003-2004年シーズンからのレアル・マドリーを思い出させるものだ。

 当時、マドリーはマンチェスター・ユナイテッドからデイビッド・ベッカムを3750万ユーロで獲得。こうして、ロナウド、ルイス・フィーゴ、ラウール・ゴンサレス、ジネディーヌ・ジダンが揃い、王族はついに銀河系になった。

 しかし、彼らがナンバーワンになることは決してなかった。彼らが共にプレーした2シーズンで獲得したのは、スペイン・スーパーカップのみだ。チャンピオンズ・リーグでは、ベッカムが在籍した4年間で、マドリーはラウンド16で3回、準々決勝で1回敗れている」

 世界中のファンから熱視線を送られながらも、個性のぶつかり合いとなった結果、最後まで歯車が完全に噛み合うことはなく、自然解体となった元祖"銀河系軍団"。十数年の時を経て蘇った2021年版は完全体となり、欧州サッカーを席巻することができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】メッシ、ネイマール、エムバペ…!"新・銀河系軍団"パリ・サンジェルマンの選手を一挙紹介!
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